チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

パレスチナ・ガザ地区で緊急支援を続けています

10月7日の戦闘開始から 、4ヵ月以上が経過しました。これまでの戦闘で、ガザ地区では少なくとも26,900人の人々が命を落とし、65,949人が負傷しました。その半数近くが子どもとされています。

水・衛生設備の損壊も深刻で、人々の生活は依然、困難を極めています。避難場所での衛生環境の悪化により、下痢や感染症も急増しています。

チャイルド・ファンドは、イタリアのメンバー団体が中心となり、現在も緊急支援を続けています。

支援の中心の一つは、安全な水の支給です。下の写真は、トラックから巨大な貯水袋へ水を移している様子。このように、水の支給においては、トラックで水を輸送し、それをポリタンクや貯水袋など、様々なものへと移して支援を行っています。これまでに、避難所や学校など86箇所に対して、生活用水や飲料水290万リットルを提供してきました。さらに、ペットボトルに入った水も約6万人に届けました。

もう一つの支援 の中心は、衛生支援です。下の写真は、簡易トイレの設置の様子。3つのトイレがセットになったものをこれまでに43台設置し、約4,300人が使用できるようにしました。緊急下であっても、人々のプライバシーや尊厳が守られるよう、性別によって使用するトイレを分け、鍵も設置しています。

また、 避難所となっている6つの学校において、損壊を受けた衛生設備の補修も行っています。この6つの学校には、合計62,000人以上が身を潜めており、極めて密集した環境で人々が生活しています。衛生環境の悪化や感染症のまん延が危惧されており、衛生支援が非常に重要となっています。

衛生設備 の補修以外にも、学校や病院において、ゴミの収集や清掃活動も行い、避難所の衛生環境の改善を進めています。

現在も戦闘が続く中、燃料や輸送手段は限られ、支援活動自体も依然困難を極めています。これまでに届けることができた支援も、残念ながら、必要な支援に対しては「大海の一滴」と言わざるを得ない状況です。

チャイルド・ファンドは、こうした状況下にあっても、一人でも多くの子どもたち、家族を守るため、引き続き活動を行っていきます。皆さま、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。