フィリピンで子ども・親・地域へ、多方面から支援を行っています
チャイルド・ファンド・ジャパンは、皆さまからのご支援を受け、フィリピンの9地域で支援活動を行っています。それぞれの地域にあわせ様々な活動を行っていますが、今回は子どもたちとその保護者や地域全体へ向けた支援の一部をご紹介します。
北部ルソンのカビテ州では、子どもたちが子どもの権利に関する壁画の制作を行いました。地域の多くの人の目に触れるところに、子どもの権利についての絵を描くことで、地域全体が「子どもの権利を守ろう」という注意喚起や啓発につながります。
さらに、ギマラス州では、202人の保護者と334人の子どもたちへ、メンタルヘルスに関しての研修を行いました。子どもたちは研修を通して、日常で起こるイライラや不安な気持ちとの向き合い方を学びました。例えば、友達とスポーツをしたり、家族とボードゲームなどをしたりして人と関わること、アートに触れる時間をつくること、本を読み知識や考え方の幅を広げることなどで、リフレッシュをしたりストレスを解消したりすることが、心の健康の維持につながることを学びました。
また、保護者に向けて、裁縫の研修も行いました。5日間の研修の結果、参加者全員が服作りの元となる型紙の作り方と裁縫を習得することができました。現在は、子どもたちが学校に着ていく制服を作ることを目標に活動を進めています。こういった専門的なスキルがあれば、自分で服を作ることができるため、家計への経済的な負担を減らすことができます。
このように、子どもたちが健やかに成長し、地域が自立できるよう、子どもたちだけでなくその家族や地域全体にも目を向け、支援活動を行っています。
フィリピンの厳しい環境の中で生活をしている子どもたちとその家族を支えるためには、皆さまから引き続きのご協力が必要です。今後ともチャイルド・ファンド・ジャパンの活動を見守ってくださいますよう、よろしくお願いいたします。