新事務局長が就任いたしました
第二次大戦後の日本で多くの戦災孤児を救い、希望の光を与えた基督教児童福祉会を母体に発展してきた本団体に導かれ、誠に光栄に存じます。戦災孤児のために尽力したクラーク博士、ミルス博士、バット博士など先人から手渡された篤い想いを、ひしひしと感じています。
私は中学時代にボートピープルと呼ばれたインドシナ難民を自宅でお世話したことがきっかけで国際協力の道に進むことを決心しました。民間企業、海外留学を経て、数々の国際NGOに勤務し、長年、紛争国や途上国への駐在と出張を繰り返し、日本でも組織運営に携わりました。
支援の現場で実感するのは、支援というものは経済的に豊かな先進国から途上国への一方通行の施しではないということです。先進国の人々が忘れ去ってしまった多くのことを途上国の人々は教えてくれます。国際協力は人の豊かさとは何かを教えてくれる場ではないでしょうか。
私どもの活動にご支援いただいている皆さまに深く感謝申しあげます。本団体の使命、「生かし生かされる」国際協力を実践してまいりますので、今後ともどうかご指導とご協力をくださいますよう、よろしくお願い申しあげます。
チャイルド・ファンド・ジャパン
事務局長 武田勝彦