活動内容・国

フィリピン/支援地域紹介

Philippines

27パヌルヤン・センター

支援開始年 1995年
協力パートナー ラサレット・パマナ・財団

支援地域の状況

イサベラ州は首都マニラの北およそ250kmに位置しています。支援活動を行う村々は町の近郊にあり、米を中心に野菜、トウモロコシなどを栽培する農村地帯です。ほとんどの農民は土地を持たない小作農民で、高利貸しからの借金、仲買人による農産物の価格支配のため、収入は限られています。
チャイルドの家庭の平均月収は2,400ペソ(およそ4,800円、2011年現在)で、大変低くなっています。このためチャイルドたちの1/3が栄養不良の状態で、村の小学校では、農作業の手伝いをするために途中で学校へ行けなくなる子どももいます。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)
学費は無償ですが、文房具や制服、交通費やお昼ご飯は自己負担で、これらが準備できなくなるため学校に通えなくなる子どもたちがいます。

センターの取り組み

現地では子どもたちの教育を支援し、町の保健所などとも協力して子どもの栄養状態を改善し、基本的な医療サービスが受けられるように活動しています。また、結核や心臓病など特別の治療を必要とするチャイルドへの支援もおこなっています。
地域の人々の自助努力による生活改善がおこなわれるように、親たちへ様々な訓練を提供し、地域社会での協力関係を育んでいます。また、協同組合を通して生業活動資金の融資を活性化し、地域の人々の生活向上が継続して行われる事を目指して活動を続けています。