活動内容・国

フィリピン/支援地域紹介

Philippines

インヌマヌエル・ルーラル・デベロップメント・センター

支援開始年 1988年
協力パートナー ハニワイ・カルバリオ・コミュニティー・センター


2023年5月をもって地域の自立にともない支援を終了しました。

支援地域の状況

カバトゥアン町はフィリピン中部のパナイ島の中心都市イロイロ市から、北25kmほどにあります。
プロジェクトの対象地域の3ヵ村は、パナイ島を南北に貫く国道に面しているため交通の便は良いのですが、フィリピンの多くの農村部がそうであるように、この地域の農民もほとんどが小作人です。米やトウモロコシをつくっている耕作地は小さく(1ha以下)、月の収入は平均すると2,500ペソ(約5,000円)程度にしかなりません(1ペソ=約2円;2011年9月現在)。
イロイロ市まで出かけてタクシー運転手をする人、近郊でトライシクルやジープニー(フィリピンの一般的な公共交通機関)を運転する人もいます。
また、建設労働で日銭を稼いだり、仕入れた魚の行商で生計を立てている人々もいますが、子どもを学校へ通わせる費用は家計にとって大きな負担になっています。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)
学費は無償ですが、文房具や制服、交通費やお昼ご飯は自己負担で、これらが準備できなくなるため学校に通えなくなる子どもたちがいます。

センターの取り組み

現地ではこうした貧困家庭の子どもたちへの教育支援を行うと同時に、人々の健康状態改善のために薬草園を普及させたり、村のボランティア保健ワーカーのネットワークを強化して地域の人々が安価な医療サービスを利用できるように努力しています。
また親たちが十分な収入を上げるようになることで、子どもたちの教育や健康問題を解決していけるように、協同組合作りなどを通じた地域の人々への支援を行っています。