長期的な復興のためにも、学習環境を整えるための支援がまだまだ必要です。

しかし、地震によって校舎の多くが倒壊するなど、ネパールの子どもたちを取り巻く学習環境は大きく損なわれました。トタン板で作られた仮設教室は安全ではなく、快適とも言えません。学用品も不足しています。

子どもたちが安心して勉強できるよう、学習環境を改善する必要があります。チャイルド・ファンド・ジャパンがネパールで実施するスポンサーシップ・プログラムでは、教育を重視した支援を行います。地震によって子どもたちの未来が閉ざされてしまうことがないよう、長期的に子どもたちの成長を支えます。

「また地震が起きると思うと怖くて、1人で家にいたくない」
2015年に起きたネパール大地震で被災したビニシャはこう言いました。

ネパールの最貧困地域で厳しい生活を送るビニシャ。

ネパールに暮らすビニシャは、9歳、4年生の女の子です。お父さんはヤギの飼育と大豆の栽培で生計を立てていますが、生活は厳しく、兄の一人が首都のカトマンズに出稼ぎに出て、なんとか家計を支えています。

ビニシャの暮らす地域では、人口の8割が貧困層に属しています。教育水準も低く、ビニシャの両親は学校に通ったことがありません。そのため、文字を読み書きすることも難しく、お母さんは自分の名前は書けますが、お父さんは名前も書くことができません。

ネパール史上最悪の大地震。2度の地震で家は全壊してしまった。

2015年4月25日、ネパール史上最悪とも言われる大きな地震が発生し、ビニシャの暮らす地域も大きな被害を受けました。ビニシャの家族は全員無事でしたが、小さい集落の中でも死傷者が出ました。

また、地域全体で多くの家屋が倒壊しました。ビニシャの家も1回目の地震で半壊し、5月12日に起こった2回目の大きな地震で全壊してしまいました。ビニシャの家族はしばらくは校庭に立てたテントで生活し、その後仮設住宅に移りました。2度の大地震は、地域に暮らす人々の生活を根底から破壊しました。

家に1人でいるのは怖い。でも、学校なら友だちと一緒に勉強ができる!

この地域に暮らすすべての子どもたちが被災し、こころに傷を負いました。地震の恐怖が忘れられず「夜眠れなくなった」と話す子どもも少なくありません。ビニシャも、「また地震が起きると思うと怖くて、1人で家にいたくない」と話します。

そんなビニシャを支えたのは、学校でした。地震のあと休校となっていた学校が再開された時は、「また学校に行ける!」と喜びました。チャイルド・ファンド・ジャパンが支援した仮設教室は、ビニシャにとって、安心して友だちと一緒に勉強したり遊んだりできる場です。

ネパールには、今もまだ、支援を必要としている子どもたちがいます。

ネパール大地震に限らず、自然災害がメディアで報道され、世界からの注目が集まるのは、発生したあとの短い期間だけです。支援活動においても、緊急支援だけが注目される風潮があります。しかし、特に、ネパールのような貧しい国が今回のような大災害から復興するには長い時間がかかります。長期的、継続的な復興支援が必要です。

ネパール大地震の発生から初めて迎えた寒さの厳しい冬、子どもたちはトタン板で作られた仮設教室で勉強していました。すきま風が入る教室で、冷たくなった床に座って、子どもたちは授業を受けていました。地震によって損なわれた学習環境を改善するため、さらなる支援が必要です。

Sponsorship Program

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クレジットカード、銀行からの自動引落、郵便局、コンビニでのお支払いなどで、ご送金いただけます。

スポンサーシップ・プログラムでの活動

スポンサーシップ・プログラムは、一対一で、ひとりの子どもとつながり、成長を支える「里親」的な支援です。

「手紙」と「成長記録」で成長を実感できます。

チャイルドと「手紙」の交流ができ、やり取りを通して成長を実感できます。

チャイルドと手紙のやりとりができます。また、フィリピンとネパールのチャイルドからは1年に1回、季節のカードが届きます。

年に一度「成長記録」が届き、成長を見守ることができます。

成長記録には、一年の成長の様子などが書かれており、チャイルドの成長を見守ることで、支援の成果を実感することができます。

また、スポンサーシップ・プログラムにお申込みいただくと、以下が届きます。

最初に届くもの

・プロフィール
・スポンサーハンドブック
・地域の紹介資料

定期的に届くもの

・機関紙(1年に2回)
・年次報告書(1年に1回)
・メールマガジン(毎月)

誰かを支えたり応援できることは、
自分にとって幸せなこと。

山内 優希子さん

毎年届くクリスマスカードの字が上手になっていき、チャイルドの成長を実感します。上手な字も、幼いなりにがんばって書いてくれた字も、いとおしいです。自分の寄付がどのように使われているのか知りたい、そんな方にはおすすめの国際協力だと思います。

あなたがくださるすべての支援に、
感謝しています。

アイリッシュちゃん

山内さま、いつもご支援くださり、ありがとうございます。よりいい成績を取れるように勉強を頑張ります。山内さまからのご支援にいつも励まされています。山内さまとご家族の皆さまがこれからもお元気であることを願っています。

あなたの支援があればできること

Sponsorship Program

月々4,000円のご支援があれば、一人の子どもの未来を切り開くために
以下のようなプログラムを行うことができます。

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クレジットカード、銀行からの自動引落、郵便局、コンビニでのお支払いなどで、ご送金いただけます。

私たち「チャイルド・ファンド・ジャパン」とは

チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年より、アジアを中心に貧困の中で暮らす子どもの健やかな成長、家族と地域の自立を目指した活動をしています。

ビジョン・ミッション

以下のビジョン(目標)、ミッション(使命)に基いて活動します。

vision / ビジョン
すべての子どもに開かれた未来を約束する国際社会の形成

mission / ミッション
生かし生かされる国際協力を通じて子どもの権利を守る

歴史

1975年、フィリピンでのスポンサーシップ・プログラム(里親支援)を開始したのが活動のはじまりです。1995年にはネパール、2006年にはスリランカへの支援を開始しました。
歴史を詳しく見る

ネパールでのこれまでの活動実績

数回にわたって実施した緊急支援物資の配布では、累計約6,200世帯に米や豆、塩、油などを届け、また、約3,000世帯に、一時的な住まいの資材となる防水シートとグラウンドシートを配布しました。これほど大規模の緊急支援を無事に実施できたのには、震災前から対象地域で支援活動を実施し、地域の人々と信頼関係が築かれていたという背景があります。

子どもの教育を支えるために様々な活動を実施しました。これまでに、子どもたちの学びと遊びの権利を守る場であるチャイルド・センタード・スペースの支援、倒壊した校舎の代わりとなる仮設教室の建設を行いました。また、学用品セット、教材セット、思春期の女の子のための衛生キットの配布などを行ってきました。

Sponsorship Program

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私たちが教育を支える意味

ご支援の方法

スポンサーシップ・プログラムは、
月々4,000円(1日130円)の継続支援です。
ご支援期間は自由ですが、チャイルドの成長を見守っていただくためにも、
継続してご支援いただければと思います。

クレジットカード
からの自動引落
銀行・ゆうちょ銀行
からの自動引落
郵便局から払込取扱票
でのお支払い
コンビニエンスストア
からのお支払い
銀行口座への振込
三井住友銀行
西荻窪支店
普通 0920355

寄付金控除 チャイルド・ファンド・ジャパンは、東京都より「認定NPO法人」に認定されています。
ご支援くださる皆様には、所得税、法人税、相続税などの税制上の優遇措置を受けていただくことができます。

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よくあるご質問

支援を受けるチャイルドはどのように選ばれるのですか?

貧しい地域の中でも特に貧しく、支援の必要度が高い子どもたちが選ばれます。フィリピンとスリランカでは、支援を受けるチャイルドの家庭の経済状況が一定の基準を下回っていることが条件となります。ネパールでは、支援地域のすべての子どもが、2015年4月の大地震の被害を受けたため、選ばれた特定の学校に通うすべての子どもが支援を受けます。(学年の低い子どもから優先して、随時登録されています)。

チャイルドと交流することはできますか?

はい、文通をとおして交流することができます。お手紙のやりとりについて詳しくは、こちらをご覧ください。

スポンサーになったら、手紙を書かなくてはいけませんか?

いいえ、必ず書かなければならないわけではありません。手紙のやりとりをせずに、チャイルドの成長を見守ってくださるスポンサーの方も多くいらっしゃいます。

支援を続けなければならない最低期間はありますか?

ありません。ただし、チャイルドの成長を実感していただくためにも、できるだけ長期間のご支援をお願いしています。支援の継続が難しくなった際には、東京事務局までお知らせください。ご支援いただいているチャイルドには新しいスポンサーを紹介します。再開していただける機会がありましたら、いつでもご連絡ください。