ネパール
支援地域紹介 2063:ダーディン郡
Nepal
2063:ダーディン郡
支援開始年 2022年
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支援地域の状況
ダーディン郡は、首都カトマンズの西約90kmに位置し、面積は約1,926平方キロメートル(大阪府とほぼ同じ面積)、人口は約33万人です。
ガネッシュ・ヒマールという、ヒマラヤ山脈に属する山群があり、標高7,000メートルを超える山々もあります。
仕事をする人の約9割が農業関連の仕事に従事し、主に穀物や豆類などを栽培しています。
一方で、丘陵地で、乾燥し痩せた農地が多く、かんがい施設なども整っていないことから、収穫量が限られてしまうほか、収穫できる作物の種類も少なく、換金率の高い作物の栽培が難しいという状況もあります。
一人あたりの平均所得は約2.7ドル/日と、ネパール全土の平均より低く、貧困ライン以下での生活を強いられている人も多くいます。
安全な水へのアクセスがない人が15%以上もおり、5歳以下の子どものうち26%以上が栄養不足に陥っています。
また、児童婚や子ども、女性の人身売買などの問題が深刻な郡の一つでもあります。
子どもの教育状況
ネパールの初等・中等教育は、基礎教育(1~8年生)、中等教育(9~12年生)からなります。
学費と教科書は10年生まで無償ですが、文房具や制服などは自己負担で、これらが買えないため学校に通えなくなる子どもたちもいます。また、文化・社会的な差別があり、弱い立場に置かれた子どもたちは教育の機会を奪われています。
ダーディン郡の成人識字率は約5割で 、ネパールの全国平均より低い数値となっています。親の教育への関心の低さや、教材を購入する金銭的余裕がないこと、また子どもが家の手伝いをしなければならないなど、様々な理由で、学校の退学や留年などの問題もネパール全体平均より悪く、1年生から5年生(日本の小学校に相当)では約13%の児童が中途退学、14%以上が留年をしています。
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