ネパールのシンドゥパルチョーク郡に暮らすイシュ。お父さんは村には仕事がなく、出稼ぎに行っていました。しかし仕事がきつく、お酒を飲んでお母さんをたたいてしまうこともありました。収入も少なく、イシュと妹たちはきちんと学校に通うことができませんでした。
チャイルド・ファンド・ジャパンによる「ヤギプロジェクト」が始まり、イシュの家にも8頭のヤギが支給されることになりました。お父さんは飼育研修にも積極的に参加し、村の飼育グループにも入りました。
「ヤギが来てからお父さんは毎日忙しそうです。お母さんとケンカしなくなったし、私たちのことも前より気にかけてくれるようになりました」とイシュは言います。コミュニティの中で責任をもって取り組む仕事ができたこと、それがお父さんを変えました。お父さんが仕事をするようになり、イシュたちもきちんと学校に通うことができるようになりました。
ヤギの支給から1年。イシュの家に良い変化が起きていました。イシュのお父さんは丁寧に育てた2匹のヤギを売却し、収入を得ていました。両親はその収入で3人のきょうだいの学用品と、新しい服を買うこともできました。そして、イシュは毎日元気に学校に通っています。