子どもたちの教育を支えることは、震災からの復興を長期的に支えるということ。
国際協力NGOチャイルド・ファンド・ジャパンは、2016年4月より、ネパール大地震で大きな被害を受けた地域で、被災した子どもたちへの継続的な教育支援を開始します。子どもたちの成長を長期的に支え、ネパールが大地震の被害から復興するための土台を強化します。
2015年4月25日、ネパールで巨大な地震が発生し、広い地域にわたって被害をもたらしました。1995年より20年にわたってネパールで支援活動を行ってきたチャイルド・ファンド・ジャパンは、翌日の26日には緊急支援の実施を決定し、被災した子どもたち、人々への支援を行ってきました。
食料や防水シートの配布から始めた支援活動は、子どもの教育を支えるための活動にも範囲を広げてきました。これまでに、子どもたちの学びと遊びの権利を守る場であるチャイルド・センタード・スペースの支援、仮設教室の建設、学用品セット、教材セットの配布などの活動を行ってきました。
多くの場合、自然災害に世界からの注目が集まるのは、発生したあとの短い期間だけです。しかし復興には長い時間がかかります。特に、ネパールのような経済的に貧しい国が今回のような大災害から復興するには、10年単位で見通す必要があります。そしてその時、復興を担っているのは、今学校に通っている子どもたちです。被災した子どもたちの教育を支えることは、少なくとも短期的には、子どもたちの学ぶ権利を守るためです。しかし長期的には、ネパールの復興の基盤を固める意味を持ちます。
チャイルド・ファンド・ジャパンは2016年4月より、ネパール大地震の被害が大きかった地域で、スポンサーシップ・プログラムという長期的な教育支援を開始します。子どもたちの教育、健全な成長を支えるための継続的な支援方法です。また、支援者と子どもの一対一のつながりを大切にしており、手紙での交流を通じて内面的な成長を支えることができます。より多くの子どもたちを支援することができるよう、ご協力を広く呼びかけています。