フィリピンの協力センター40が自立します。
5月18日には、自立を祝うセレモニーが開催されました。
チャイルド・ファンド・ジャパンが支援する地域のひとつ、ルソン島南カマリネス州の協力センター40、パトン・トライバル・コミュニティー・デベロップメント・センターが2017年5月末日をもって自立します。スポンサーシップ・プログラムが目指す最終的なゴールは、協力センターの自立です。センター40の地域の人々が外からの支援がなくても自分たちの力で生活を向上させ、助け合って生きていけるようになりました。
センター40では、1998年のセンター開設から19年間、延べ433名のチャイルドたちがご支援を受けました。その中で大学まで卒業できたチャイルドは10名、ハイスクールを卒業したチャイルドは142名にのぼります。
元チャイルドからも感謝のあいさつが述べられました。
自立時に在学している129名のチャイルド(小学生 27名、ジュニアハイスクール生79名、シニアハイスクール生22名、大学生 1名)への教育支援は、協同組合が継続して行います。また、チャイルドの保護者全員から、子どもの教育に責任を持つということが表明されています。さらに、行政機関などとの協力も強化していきます。
センターは自立後も引き続き、教会、保健所など、関連団体と協働して地域での活動を行います。センターのプログラムで研修を受けた22人の保健ワーカーが、保健・栄養活動を担い、チャイルドやその家族の健康を見守っていきます。
協同組合の組合員と役員
住民自らが立ち上げた協同組合は、教会の建物の一部を事務所として使用することになり、様々な研修や訓練なども実施していく予定です。2人のセンタースタッフが、協同組合のスタッフとなり、組合活動をサポートしていきます。
多くのスポンサーの皆さまからのご支援で、チャイルドたちや地域の人々の努力がこのような成果を挙げることができました。私たち東京事務所のスタッフも、フィリピン事務所のスタッフも、スポンサーの皆さまとともに、この成果をとても喜んでおります。
皆さまのご支援のおかげで自立を果たすことができました。長い間のご支援に心から感謝申しあげます。ご支援により住民組織がととのい、協同組合が今後もチャイルドや家族たちを見守り、協力してまいりますので、どうぞご安心ください。(2016年12月25日にセンター40をおそった台風26号への緊急・復興支援については、こちらでご報告しています。)