「パス・イット・バック」競技大会を視察してきました!
「パス・イット・バック~タグラグビーで子どもの成長を支えるプロジェクト~」の一環としておこなわれた、タグラグビーの競技大会の視察に行ってきました。この大会の成功は、参加した子どもたちや大会を準備したコーチたちが、大きく成長する機会となりました。
バコロド空港からほど近い大学のフィールドを借り切って行われた競技大会に参加したのは、25チーム、260人の子どもたちと、彼らを普段から指導する17人のコーチです。この競技大会は、企画や運営などはすべて、18歳から25歳のコーチたちが担いました。また、それぞれの試合のレフリーもコーチたちが分担して務めました。コーチたちにとっては、すべてが初めての経験です。
笛をくわえているのが、レフリーを務めるコーチ
試合では、選手たちの積極的なプレーがとても印象的でした。男の子も女の子も、ボールを持つと果敢に前へ前へと進んでいき、トライを取ろうとする意気込みが伝わってきました。ピッチ横で試合を見守る子どもたちの応援も、負けないくらいの盛り上がりでした。
応援席も大盛り上がりです!
コーチのアレンは、プロジェクトが始まった頃は、毎週の練習に子どもたちを集めるのが難しかったと言います。「はじめは、まだラグビーのことやプロジェクトのことがよく分かっていなかったようです。今では、子どもたち自身が率先して練習に取り組んでいます」。試合を見ていると、アレンの言葉通り、子どもたちがタグラグビーをとても楽しんでいることがわかりました。
「新しいことに挑戦してみたいと思って、パス・イット・バックに参加しました」と話すのは、選手の一人である16歳のメイ・アン。それまでは、スポーツの経験がほぼなかったという彼女は、参加する前はラグビーについてほとんど知らず、アメリカンフットボールとの違いもよく分からなかったそうです。今では、両親もメイ・アンがタグラグビーをプレーするのを嬉しく思っており、サポートしてくれています。当日も、母親が会場まで応援に来てくれていました。
メイ・アンは、パス・イット・バックに参加してから、自信を持てるようになり、社交的にもなったと感じています。普段の練習のなかで行われるライフスキルの学習についてたずねると、「チームのメンバーでディスカッションする内容は、自分の生活に活かせることなのでおもしろいです。例えば、『尊重』という価値観を学んだのですが、普段の生活でもマナーが大切だと思うようになりました」と話してくれました。
自分たちでデザインしたチームのロゴが、ユニフォームにもプリントされています
夕方、すべての試合を無事に終え、競技大会は終了となりました。この大きなイベントの成功は、コーチたちの自信となったことと思います。今後も選手たちの指導を通して、さらに成長することを願います。選手として参加する子どもたちも、チームスポーツをする経験や、お手本となるコーチたちとの触れ合いをもとに、様々な面での成長を期待しています。
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