自分のやりたいことを見つけたアハマッドのストーリー
スリランカのスポンサーシップ・プログラムの特徴の1つは、0歳から24歳までと、幅広い年齢層の子どもたちを支援対象としていることです。栄養改善から職業訓練まで、チャイルドのライフステージにあわせて様々な支援を実施しています。
スリランカのプッタラム県に暮らすアハマッドは、8歳の時にスポンサーシップ・プログラムの支援を受けることになりました。学齢期においては、かばんや文房具など学用品の支給や、放課後に行われる補習の受講など様々な支援を受けました。支援によって勉強を続けられたことに深く感謝している、と話します。また、この頃にセンターの活動を通してできた友だちとは今でも仲が良く、連絡を取り合っているそうです。
スリランカのスポンサーシップ・プログラムでは、青少年期のチャイルドを対象として、就労支援なども実施しています。その一環としてコロンボ市の職業訓練校を見学したことが、アハマッドにとって大きな転機となりました。
そこで目にしたエアコン修理の様子に強く興味をひかれ、自分もやってみたいと思いました。その後センターの支援を受けて、エアコン修理のトレーニングを受けることになりました。無事修了することができ、20歳となった現在はエアコンの技術者として働いています。
厳しい環境で暮らす子どもたちは、様々な情報にアクセスすることができず、将来の選択肢が限られてしまう場合もあります。アハマッドのように自分の可能性に気付いて進む道を見つけるためにも、キャリアガイダンスや将来のプランについてのカウンセリングなどの支援が重要となります。