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【9月1日は防災の日】ネパールの子どもたちへの防災教育をご紹介


「みんなの仙台防災枠組」を読む子どもたち

災害が起きたときに子どもたちを守るためには、日ごろより、子どもたち自身や周囲の大人たちが防災の意識を持つことが重要です。ネパールで実施している「災害に強い学校づくりプロジェクト」では、「みんなの仙台防災枠組」の冊子を配布し、子どもたちや学校の先生が防災の知識を深める機会をつくっています。

2015年3月、仙台市を中心に国連防災世界会議が開催され、世界各国が2030年までに取り組むべき防災・減災の課題が示された「仙台防災枠組」が採択されました。「みんなの仙台防災枠組」は、この「仙台防災枠組」を子ども向けにわかりやすく説明した冊子です。

チャイルド・ファンド・ジャパンは国際ロータリー第2820地区と協働して、この冊子のネパール語版を作成し、これまでに、支援地域にある学校5校に通う小学3年生以上の生徒たちに配布しました。また、先生が冊子を使って子どもたちにわかりやすく防災学習の指導を行えるよう、ネパール語版の指導の手引き書を作成し、活用法についての研修を実施しました。


研修での学びをもとに防災学習を行いました

「みんなの仙台防災枠組」は、イラストがたくさん使われており、ゲームやパズルで楽しみながら学べるようになっていて、子どもたちが理解しやすいように工夫されています。冊子を手にした子どもたちは、普段手にする教科書とは違うカラフルな本に興味津々の様子でした。学習を終えた子どもたちからは、「災害の時には、高齢者や障がいのある人たちがより影響を受けやすいことがわかった」、「政府や国だけではなく、自分たちも防災の役割を担わないといけないと思った」などの声が聞かれ、防災への知識が深まり、意識が変わった様子がみられました。また、先生からも、「リスクや被害をどのように軽減できるかなど、自分自身の勉強にもなった」といった感想が聞かれました。


高学年の子どもたちも熱心に冊子を読んでいます

「みんなの仙台防災枠組」は、国連国際防災戦略事務局(UNISDR)が運営するウェブサイトPreventionWebで子ども向けの防災教材として紹介されており、ネパール語版や原文の英語版などを同サイトでダウンロードすることができます。日本語版は、こちらからもPDFファイルがダウンロードできます

防災について改めて考えるこの時期にぜひご活用ください!