ネパールの子どもたちに防災ハンドブックを配布しました!
ハンドブックを子どもたちに手渡すネパール事務所のスタッフ(左)
ネパールで実施している「災害に強い学校づくりプロジェクト」のなかで、子どもたちへの防災教育の一つとして、杉並区と協働で防災ハンドブックを作成しました。完成したハンドブックは、計5校の生徒たちへ配布し、防災教育に役立てられています。
さっそく読み始める子どもたち
ハンドブックでは、災害が起きた際に、どのように身を守り、教室からの避難をしたらよいかが写真つきで学べるようになっています。さらに、各学校の状況に合わせた、避難経路マップ、学校周辺の地域における災害リスクを示したマップ(ハザードマップ)、緊急時の連絡先リストなどの情報も掲載しています。また、子どもたちが学習したことを書きこめるように、白紙のページもたくさんつけ、実用的なハンドブックに仕上がりました。
表紙には、杉並区のキャラクターである妖精の「なみすけ」と「ナミー」が載っています。なみすけを見た子どもたちは「これは虫なの?」「蛇のようにも見える」と、興味津々で先生に質問をぶつけていました。
なみすけとナミーが載った表紙
ハンドブックを配布した学校では、さっそく子どもたちが避難のしかたを学び、実践として避難訓練も行いました。先生たちからは、ハンドブックのおかげで、配布前に行った訓練よりも、子どもたちがスムーズに避難することができたとの声が聞かれました。
災害が発生した時に被害を大きくしないためには、災害についての知識や正しい理解を深め、平常時から備えておくことが重要です。これからも、学校や地域の人々と息を合わせて、災害への備えに取り組んでいきます。