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フィリピンの小学校で手洗い場などの環境整備を進めています

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、子どもの保護を推進し、子どもの権利が守られる社会を目指して、フィリピンにおいて「みんなで守る子どもの権利プロジェクト」を実施しています。

このプロジェクトでは、子どもたち自身が子どもの権利について学び、直面する課題に自ら主体的に取り組み、そして課題への対策が地域に広まるよう支援します。近年は、新型コロナウイルスの感染拡大前から、「水と衛生」の課題に取り組み、公衆衛生を広めるとともに環境の整備も進めてきました。

活動の一環として先日学校に建設した手洗い場の様子

手洗いや歯磨きの仕方を解説したイラストも完成

衛生教育を進める上で手洗い場を建設することはもとより、イラストを用いるなどした啓発活動を通じて子どもたちに衛生習慣が身に付くようにし、地域の健全な成長を促すことを目指しています。

フィリピンでは、2021年3月に入り、新型コロナウイルスの感染が急拡大し、首都のマニラ周辺は最も厳しいレベルの外出制限措置がとられています。学校での対面授業も依然として再開されておらず、保護者が学校で課題を受け取り、子どもたちは家で取り組む、というスタイルの学習が続いています。

こうした状況のため、今回完成した手洗い場は、現時点では子どもたちに利用されていませんが、親が課題を取りに行ったり、提出しに行ったりするときに活用され、家族と地域の感染予防に役立てられています。

フィリピンの教育省は、学校の2021年度の新学年開始を7月下旬と発表しています。今回完成した手洗い場に子どもたちの姿が見られるようになるのは、それ以降となりそうですが、健康に過ごすために手洗いをしっかりとできる環境を整えることができました。

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、今後も「みんなで守る子どもの権利プロジェクト」を継続し、コロナ禍においても子どもの権利が守られるよう、取り組んでまいります。