感染拡大・自宅隔離が続くスリランカの子どもたちを支える
チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域の一つ、スリランカでは、新型コロナウイルスの感染爆発が続いており、1日の新規感染者数が連日増え続けています。ワクチンについては、インドからの供給がストップしてしまったため、1回目を打った人が2回目を打てない状況に陥ってしまいました。現在は、日本からのワクチン提供を受けるなどして接種が進められています。
学校は4月第4週から休校となり、子どもたちは家での自粛生活を続けています。また、感染者や濃厚接触者が急増し、自宅隔離となる人々が増える中、支援地域の弱い立場にある人々には、生活への大きな影響が出ています。
チャイルド・ファンド・ジャパンでは、引き続き、衛生キット配布などの感染予防の支援を行っています。子どもたちや家族へはもちろんのこと、要請のあった行政関連の機関への配布も適宜行い、地域全体での感染予防を進めています。
また、自宅隔離の影響などにより日々の食糧確保が難しくなった家庭への食糧の配布、子どもたちがオンラインのクラスを受講する際の受講料や通信費の支援も行っています。
スタッフから食糧を受け取る子ども
こうした支援に加え、子どもたちの心のケアにも力を入れています。
休校や自宅隔離が続き、友達と遊んだり勉強したりすることができないでいる子どもたちは、強い不安やストレスを抱えています。現地では、主に小学生を対象として、絵画活動などの心のケアのプログラムを行い、子どもたちの不安やストレスの軽減をはかっています。
心のケアのプログラムで使った読本。子どものかいた絵も活用されている。
以前から支援してきた家庭菜園も、心のケアに一役買っています。菜園に植えた作物に水や肥料をあげて育て、花や実がなっていく様子を見ることは、心の癒しにもなり、家族のきずなを深めることにもつながっているそうです。食糧の確保、家族の栄養状態の改善、家計の改善といった側面はもちろんのこと、こうした心理的な側面にも注目し、現地では、引き続き種子や苗の支給を続けています。
家庭菜園の苗を支給するスタッフ
依然として厳しい状況が続くスリランカですが、現地のスタッフは、「地域の青少年ボランティアなどに支えられ、そして支援者の皆さまに支えられて、活動が続けられています」と、感謝の気持ちを伝えています 。
引き続き、子どもたちの命と健康を守る活動を支えてくださいますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。