ネパールで、補習授業、子どもの保護の啓発活動などを行っています
ネパールでは、今年の春に新型コロナウイルスの感染が急拡大し、その後約4カ月にわたってロックダウンが続いていましたが、ようやく9月に解除されました。感染状況もここ最近は落ち着きを見せており、チャイルド・ファンド・ジャパンの支援活動も通常に近い形で行えるようになってきています。
こちらの写真は、チャイルド・ファンド・ジャパンの支援活動として行っている補習授業の様子です。 ロックダウンの解除とともに、休校となっていた学校も再開し、それに合わせて、補習授業も再開しました。
ネパールでは、専門知識をもった先生が少ないなど、学校の教育の質が一つの課題となっています。補習授業では、数学などの教科を苦手にしている子どもたちを集めて、指導を行っています。
また、こちらの写真は、子どもクラブのメンバーが劇を行っている様子です。ネパールでは、各学校において、子どもたちを暴力から守るための「子どもの保護方針」を作成していますが、この学校では、作成された子どもの保護方針について、子どもたちや地域の人々に知ってもらおうと、子どもクラブのメンバーが台本をつくり、劇を演じて、 分かりやすく伝えました。
こちらは、子どもたちが早期婚や児童労働に反対するデモ行進を行っている様子です 。子ども、先生、役場の職員など総勢200名が参加し、約1.5キロの道のりを行進しました。
参加者は、プラカードに「早期婚を終わらせよう」「児童労働をなくそう」「子どもの権利を守ろう」など様々な主張を書いて、地域住民にアピールしました。子どもクラブのリーダーをつとめるプスパは、「こうした活動によって、地域の保護者たちの知識を広げることができ、根強く残る早期婚や児童労働に対する考え方を変えていくことができると思います」と話しています。
このように、現在は様々な活動を再開できているネパールですが、ワクチンの接種率が30%前後にとどまっていることなどから、今後の感染再拡大も懸念されます。世界各地で新しい変異株の感染事例が確認されている中、チャイルド・ファンド・ジャパンでは、引き続き感染予防などの対策を行いながら、子どもたちへの支援活動を続けていきます。