【夏募金のお願い】コロナ禍で奪われた子どもたちの学びの機会を取り戻す
子どもたちを苦しめる休校と自宅学習
コロナ禍で2年以上も対面授業が休止されているフィリピン。支援地域に住む女の子ジョアンナは、休校中の自宅学習についていけず、進級を諦めざるを得なくなりました。父親も出稼ぎに出ており、彼女の学習をサポートできませんでした。
フィリピンの子どもたちは、学校の課題に自宅で取り組む学習を2年以上も続けています。授業で習っていない内容を自分で学ばなければならず、経済的な問題でオンライン授業を受けることができない場合もあり、子どもたちは苦しんできました。チャイルド・ファンド・ジャパンは自宅学習のサ ポートを続けてきていますが、子どもたちや親たちの間でも、対面授業の再開を望む声が強くなっています。
自宅学習に取り組む現地の男の子
子どもたちへ再び学びの機会を
今後の対面授業再開のためには、教育省の定めた安全基準を満たすことが必要です。学校でのマスク着用、ソーシャルディスタンスの確保など、感染予防対策の徹底が求められます。特に、支援地域の学校では、行政のサポートが充分でなく、支援の強化が必要です。
チャイルド・ファンド・ジャパンは、マスクなどの感染予防物資の提供、ワクチン接種を促すための啓発活動を強化していきます。また、長い間続いていた自宅学習から対面授業へ移行するにあたっての子どもたちの精神的な不安も緩和できるよう、カウンセリングにも取り組みます。一日も早く学校が再開され、子どもたちが安心して授業を受けることができるよう、活動していきます。