チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

【トルコ・シリア大地震緊急支援】シリアの現地の状況についてレポートが届きました【2月15日更新】

チャイルド・ファンドは、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震を受け、シリアにおいて緊急支援を行っています。現地から、現在の状況についてのレポートが届きましたので、お伝えします。

今回の地震によって、トルコ・シリア両国で亡くなった方は1万5,000人を超え、シリアにおいては、2,900人以上の死者が確認されています。建物の倒壊やインフラの崩壊、機材の不足など、様々な要因によって捜索・救援活動は困難を極め、今後も死者・負傷者の数は増えていくのではないかと予想されます。

いま、シリアでは全土で学校が一時的に閉鎖されています。地震以前、何百万人もの子どもたちが、2011年から続く内戦の影響により、教育を受けることが難しい環境にあり、チャイルド・ファンドのメンバー団体WeWorldは教育を保障するための活動を続けてきました。しかし今回の地震を受け、子どもたちは再び、教育の機会から遠ざかってしまうこととなりました。

現在、アレッポでは被災を免れた13の学校、および、モスクや教会が、避難してきた家族のための一時的な避難場所として使われています。WeWorldは避難所において、必要な物資を供給するなど、避難者に対し適宜必要な支援をしています。

シリアの都市アレッポにて、被災地および被災者の状況を調査しているWeWorldのスタッフと避難している人々の様子

チャイルド・ファンドは、引き続き迅速かつ長期的な支援を行い、子どもたちの保護と健康が優先されるように活動していきます。

皆さま、シリアの子どもたちを守るため、どうぞご協力ください。

[2月10日追記]

今回の地震によって、トルコ・シリア両国で亡くなった方は2万1千人を超えました。建物の崩壊も続き、シリアのアレッポでは、37の施設が部分的に損壊し、3つの施設が全壊し使用できなくなったと報告されています。また、地方を中心に多くの地域で水の供給が不安定になり、2022年から流行が続いているコレラの状況がより悪化することも懸念されています。

チャイルド・ファンドは、現在、病院と連携した被災者救援、衛生キットや寒さをしのぐための毛布の支給などの支援を実施しています。また、水の供給が不安定な地域で、被災者には水を入れる容器を配布し、その容器にトラックで水を支給しています。

今後も、こうした支援を継続しつつ、状況の変化に応じて活動内容を柔軟に変えながら支援を行っていきます。

皆さま、シリアの子どもたちを守るため、引き続きどうぞご協力ください。

[2月15日更新]

2月6日の地震発生から1週間以上が経過し、トルコ・シリア両国で亡くなった方は3万人以上と、東日本大震災を上回る被害となってしまいました。

特に、12年も続く内戦の渦中であったシリアの北西地域においては、約90%の410万人もの人々が、地震以前から人道支援を頼らざるを得ない状況にありました。その多くが、子どもたちや女性です。

チャイルド・ファンドは、避難所において、必要な物資を供給するなど、避難者に対し適宜必要な支援をしています。これまでに、寝袋、衛生キット、ブランケット1,250枚などを支給しています。また、水道設備の破損で、水の供給が深刻である状況に対応するため、トラックからによる水の支給を行っています。

寝具の支給をするスタッフと被災者の人々の様子

写真に写っている人々は、配布されたタンクを手に水の支給を待っているところです。これまでにアレッポの約2,000世帯へと支給をしています。

チャイルド・ファンドの水の支援を待つ子どもたち