チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

【12月5日更新】【パレスチナ・ガザ緊急支援】命の危機にさらされる子どもたちを守りたい

こちらのページでも最新の情報をお伝えしています。

パレスチナ・イスラエルで多くの子どもたち、人々が苦しめられています

10月7日土曜日の早朝、パレスチナ自治区ガザを拠点とする武装組織と、イスラエルとの間で、戦闘がはじまりました。

パレスチナの保健省によると、パレスチナにおいて、629人の子どもを含む少なくとも2,215人の人々が亡くなり、8,741人以上が負傷しています。

イスラエルにおいては、外国人を含む少なくとも1,300人が殺害され、3,436人が負傷しています。また、女性や子どもを含む100人以上の市民が捕らえられ、ガザに強制連行されている状況です。

前例のないほどの、この大きな戦闘は、数えきれないほどの両国の国民を苦しめています。

パレスチナ・ガザ地区の人道危機

特に、パレスチナ・ガザ地区の状況は極めて深刻です。10月11日から完全に停電してしまい、生きるために必要な水、食糧、衛生設備へアクセスできず、人々の命を危機へ追い込んでいます。また、電気通信設備なども破壊され、人々の連絡手段が途絶えてしまっています。

イスラエルやエジプトとの国境はすべて閉鎖されたままで、必要な食料、医薬品、発電所の稼働に必要な燃料の輸出入に影響が出ています。

チャイルド・ファンドの緊急支援

チャイルド・ファンドは、メンバー団体であるイタリアのWeWorldが中心となり、ガザ地区において1997年以来、支援活動を続けてきました。家庭におけるインフラの改善を通じて、水や衛生、保健に関連した支援を行うとともに、保健・教育施設でのニーズにも焦点を当てて活動してきました。

現在は、安全上の理由から活動を中断せざるを得ない状況にありますが、エジプト国境からのルートなど、安全な支援ルートを調査しています。ルートが確保でき次第、国連のクラスターシステムと連携しながら、早急にニーズを調査し、緊急支援を行っていきます。これまでの長年の活動における経験や知識を活かし、ガザ地区において、物資の支給、水や衛生用品の確保など、必要な支援を行っていく予定です。

※国連機関やNGOが連携し、それぞれの専門性を生かしたグループをつくって人道危機への支援を行っていく仕組み。

パレスチナの子どもたち、そしてその家族が紛争下でも生きていけるよう、支援を進めてまいります。子どもたちの命を守るため、皆さま、どうぞご協力ください。

【12月5日更新情報】

パレスチナとイスラエルの紛争は2ヵ月に達しようとしています。11月24日には、イスラエルとハマスの間で4日間の人道的戦闘休止が始まり、その後延長もされました。この戦闘休止期間中、人質の身柄交換、すべての敵対行為の一時停止が行われ、ガザ地区への追加物資の搬入も行われました。

しかし、依然としてガザ地区の状況は深刻です。 パレスチナ保健省によると、度重なる砲撃により、ガザ地区の医療部門は深刻な影響を受けており、現在も運営されている小規模病院は北部に2つ、中南部に7つしかありません。また、避難所では、過密な状態と劣悪な衛生環境が、下痢、呼吸器感染症、皮膚疾患、シラミなどの伝染病の蔓延につながっています。

チャイルド・ファンドは、引き続きこの人道危機に対し支援を続けています。これまでに女性と子どもたちを中心とした国内避難民210,686人に対して、生活用水と飲料水を配布することができました。また、給水タンクを設置するとともに、避難所に清掃用具を配布して、過密な状態の避難所において最低限の衛生が守られるようにしました。ガソリンなどが不足しているために、現在も運搬にはロバや馬を活用せざるを得ない場面がありますが、燃料が十分に得られる状況になった際には、より広範に安全な水を届ける予定です。

皆さま、ガザ地区の子どもたちと家族を守るため、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

【11月21日更新情報】

パレスチナとイスラエルの軍事衝突から1ヶ月以上が経ちますが、いまだ停戦や人道支援に関する合意には至っていません。5週間以上にわたる包囲と砲撃は、特にガザ地区の医療に深刻な被害をもたらしました。深刻な打撃を受け、病院の半数以上が機能停止となってしまいました。

ある病院では、砲撃によって主要な施設が損壊し、3人の看護師が亡くなり、停電と医療物資の不足によって、乳児を含む12人の患者が亡くなりました。

多くの病院が、物資や燃料不足の厳しい状況下にあっても、負傷者の治療を続け、避難してきた家族を保護しています。しかし、これらの避難所のいくつかは攻撃の標的とされてしまっています。

チャイルド・ファンドは、地区内で避難を続ける人々を守るため、支援を続けています。これまでに、122,000リットルの生活用水と飲料水、物資を、女性と子どもを中心とする78,200人の人々に配布することができました。燃料や輸送手段がないため、ロバや馬が引く荷車を使用しています。

さらに、チャイルド・ファンドは、100万人の子どもたちや家族を対象とした支援計画を策定しました。紛争の状況に応じて、以下の支援を行います。

【第1段階】停戦に至らず攻撃が続く現在のような状況においては、子どもたちや家族の命を守るための水の配布を行います。ペットボトルに入った飲料水の配布給水車による水の配布などを行います。
【第2段階】部分的、一時的な停戦に至った段階では、各家族に対して、衛生キットや水、食糧の配布を行います。約1ヵ月の家族のニーズを満たすもので、特に女性や子どもたちに必要な衛生用品を配布します。
【第3段階】さらなる政治的な安定が見られる段階に至った場合、より広範な支援活動を行います。水道施設などへの燃料の配布、地域の給水所の設置食糧・物資・現金支給、不安やトラウマを抱える子どもたちが安心して過ごせる居場所づくりなどを実施します。

こうした支援活動には、約7億5000万円の資金が必要な見込みです。ガザ地区の子どもたちと家族を守るため、皆さまの引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

[11月6日更新情報]

ガザ地区で、学校に避難をしている約6,000人の人々(多くは子どもと女性)に安全な水の配布を行いました!現地ではガソリンなどが不足しており、ロバが運搬を担っています。

しかし支援はまだまだ足りていません。チャイルド・ファンドはこれからも、ガザ地区の子どもたちや家族への支援を続けていきます。皆さま、引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

[10月20日更新情報]

パレスチナ・ガザ地区にいる現地スタッフから音声レポートが届きました。彼女の苦しい胸の内をどうぞお聞きください。