事務局長の武田がインターネット・ガバナンス・フォーラム京都2023のセッションに登壇しました!
インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)は、国連主催の国際会議で、インターネットに関する様々な問題・課題について議論される場です。2023年10月8日~12日に、第18回目となる会合が京都で開催されました。
事務局長の武田は、「Risk, opportunity and child safety in the age of AI」(AI時代のリスク、機会、子どもの安全)というテーマのセッションに登壇。セッションでは、日々進化するAIの状況、子どもへの影響、リスクから子どもを守るための政策の必要性について議論されました。
セッション内で武田は、子どもの権利の重要性、日本国内での子どもの権利に関する課題、チャイルド・ファンド・ジャパンの取り組みなどについて述べました。8月に行った児童ポルノに関する世論調査をもとに、子どもの権利と表現の自由の対立関係、一部の世間のCSAM/CSEM(児童の性的虐待・搾取素材)に対する誤った認識、20%もの人がAIがつくる児童の性的コンテンツのリスクについて判断できないことなどを課題として共有しました。
また、生成AIに関して、日本では規制が法制化されていないことや、海外メディアにおいて生成AIによる児童の性的コンテンツの報道がされていても、日本のマスメディアではほとんど取り上げられていないことなど、日本における様々な問題点を指摘しました。
他の登壇者やフロアからも様々な発言があり、子どもたちはデジタル環境において保護される権利がある、子どもたちのメディアリテラシーを向上させる必要があるといった意見が出されました。
ChatGPTが大きな注目を集めるなど、各所で急速にAIの活用が広まっていますが、子どもを守るための制度や施策は十分ではなく、より多くの人が、AIのもつ子どもへの影響やリスクについて関心をもつ必要があります。チャイルドファンドジャパンは、AIを含め、子どもたちがデジタル環境において適切に守られるよう、引き続き、活動していきます。