グルーミング動画制作のワークショップを開催しました!
チャイルド・ファンド・ジャパンは、グルーミングの危険性を伝える啓発動画づくりのプロジェクトを進めています。10月29(日)、このプロジェクトの一環として、東京にてワークショップを開催しました!
グルーミングとは、子どもを搾取する目的で、特に、合意のない性行為のために、信頼関係を築くことを指します。大人や年上の若者が子どもと親しくなろうとしたり、子どもが快く思わないことをするように強要したりすることです。
オンラインで人間関係を築くことがますます一般化している現在、大人から子ども・若者へのあるいは若者間でのグルーミングが深刻になっています。
チャイルド・ファンド・ジャパンは29日、全国の子ども・ユース8名、日本 YWCA、ゾエ・ジャパンとともに、啓発動画づくりのワークショップを開催しました。動画の目的は、若者が「グルーミング」について正しく知り、用語に馴染み、SNSなどを適切に使い、グルーミングの被害にあわないようになることです。
第1回のワークショップでは、子ども・ユース間での意見交換を中心とし、グルーミングの啓発動画の構成案について話し合いました。特に、グルーミングの事例として、恋愛関係に絡んだケースを取り上げるのがよいのかどうかなどが議論されました。
様々な意見が出され、容易に合意に至らないことも多く、なかなか結論にたどり着けない場面もありましたが、率直に意見を交換することにより対立の本質的な理由が明らかになるなど、参加した子ども・ユースにとっては、議論を重ねることの重要性を学ぶ機会ともなりました。
今後は、実際に啓発動画を作成して公開し、2024年春頃に第2回ワークショップを開催する予定です。啓発動画の効果測定を見ながら議論し、改善した啓発動画を作成していきます。
チャイルド・ファンド。ジャパンは、このプロジェクトやワークショップを通して、「グルーミング」が SNS 等を通じて若者に広がり、認知され、学校などの教育現場での啓発と相乗効果が生まれ、さらに、 マスメディアを通じて拡散されることを期待しています。
今後もプロジェクトで行った活動、成果について、様々な形でお伝えしてまいります。
※本プロジェクトは、特定非営利活動法人日本NPOセンターの「安心安全なデジタル環境づくり助成プログラム」の助成を受けて実施しています。