フィリピンで、子どもたちの健康を守るための支援を行っています
チャイルド・ファンド・ジャパンは、1975年からフィリピンでの支援活動を開始しました。スポンサーシップ・プログラムを通して、子どもたちの教育や家族の生活改善支援に取り組んでいます。フィリピンの貧困地域では家庭の収入が低いことから、1日3回の食事をとれないこともあり、栄養不足の子どもたちも少なくありません。栄養不足による免疫力の低下は、感染症や病気のリスクを高める傾向にあるため、チャイルド・ファンド・ジャパンでは、支援地域の子どもたちが健やかに成長できるように、健康促進のための活動を進めています。
先月は、子どもたちとその保護者向けに、病気から身を守るための講習会を行いました。フィリピンは、気温・湿度の高い熱帯気候のため、1年間の平均気温は26~27度と高くなっています。厳しい暑さによって引き起こされる、熱中症などの症状は健康に甚大な影響を及ぼす危険なものです。講習会では、熱中症から身を守るために涼しい服を着る、屋外での活動は時間帯を考慮するなど具体的な予防方法を学びました。また、暑い時期に流行する百日咳の予防に関しての研修には、支援地域の379家族が参加し、初期症状や予防方法などについて学びました。病気への正しい知識を得ることは、子どもたちや家族を病気から守るだけでなく、健康への意識の向上につながります。
加えて、支援地域の子どもたちの健康状態に問題がないか、定期的に身体測定を行い、経過を見守っています。今回栄養が足りないと診断された、20名の子どもたちにはビタミンなどのサプリを支給しました。
また、ボーイスカウト・ガールスカウトの活動に参加できるように支援もしました。この活動では、基礎的なサバイバルスキルや応急処置の仕方についての知識を得るとともに、普段とは違う遊具を使って遊ぶことにより筋力やバランス感覚などを養いました。
このように、チャイルド・ファンド・ジャパンでは、子どもたちが健やかに成長できるように、正しい知識を広め、必要な支援活動を今後も続けてまいります。