「少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト」第2期の事業が完了しました!
チャイルド・ファンド・ジャパンはネパールにおいて、日本NGO連携無償資金協力と、皆さまからのご支援により、2022年2月から「少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト」を実施してきましたが、2023年3月より開始の第2期の事業が2024年3月に完了いたしました。
このプロジェクトは、第1期のプロジェクト内容を引き継ぎ、ゴルカ郡内の新たな地区にて実施し、ネパールの学校安全基準を満たす耐震性の高い校舎の建設および教職員の能力向上に取り組みました。また、保護者啓発や自治体との連携強化にも取り組み、地域一体型の子どもにやさしい学校づくりを目指しました。
第2期で支援した学校は全4校。そのうち学校建設の対象校では、教室内の家具や備品の提供、水飲み場の設置、校庭の整備、校門の設置、花壇の整備とともに、2階建て4教室の校舎を建設しました。また、2校の支援対象校において、トイレの修復及び簡易手洗い場の設置を行いました。
また、全4校に対して、先生への教授法のトレーニング、避難訓練、保護者を対象とした啓発活動等を実施しました。第2期からは、月経衛生管理に関する研修を取り入れ、生理を含む基礎的な保健衛生に関する教育も行いました。
3月には在ネパール日本国大使館の菊田大使をお招きし、竣工式を開催。生徒や地域の人たち、自治体の方々を含め約600人が参加するにぎやかな式典となりました。菊田大使は、新校舎が適切に維持管理されることや、より子どもにやさしい学校環境になるよう、様々な研修が継続的に行われることを願われました。また、支援対象校の生徒が日本とネパール二国間をつなぐ役割やネパールの今後の発展を担う役割を果たすことを期待されていました。
学校の子どもたちや先生などからも、喜びの声がたくさん届いています。
「新しい建物と教室が建てられてから、学校に来るのがとても楽しいです。新しい家具や装飾された教室、カーペットの敷かれた床にワクワクしています。」(3年生・女の子)
「(先生への研修によって、参加型の授業が行われるようになったことを受けて)英語は難しいと思っていたけれど、遊んだりゲームをしたりしながら学べるようになりました。」(3年生・男の子)
「プロジェクトのおかげで、生徒たちも声をあげることやミーティングに積極的に参加することが重要であると学びました。新校舎や新しい教授法によって、学習がとても楽しくなりました。」(子どもクラブ会長)
「プロジェクトにより、保護者の意識改善や積極的な関与が質の高い教育の提供には重要であることが分かりました。生徒の出席率があがり、保護者が学校に来る頻度も増えました。」(校長先生)
「プロジェクトで建設された学校は、自治体にとって大切な資産となりました。また、教員への様々なトレーニングや教育資材の提供が行われ、生徒の学習環境を整えてくれたことに感謝しています。」(地方自治体議長)
皆さまからのご支援のおかげで、第2期事業も無事に終えることができ、子どもたちの学習環境の改善につながりました。ご支援くださった皆さま、誠にありがとうございます。
プロジェクトは2024年3月末から第3期がスタート。第1期、2期の成果と経験を生かしながら、3期においても、校舎建設と子どもにやさしい学校づくりを進めていきます(詳しくはこちらでお伝えしています)。皆さまからの引き続きの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。