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ネパールで校舎建設と子どもにやさしい学習環境の整備が進んでいます!

ネパールのゴルカ郡で進めている「少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト 第3期」。校舎建設などのハード面の支援と、教師や保護者への研修などソフト面の支援を合わせて、子どもにやさしい学習環境を整えています。

現在建設中の校舎については、1、2階のレンガの壁が造られ、ドア枠と窓枠が設置され、内壁の工事も完了しました。壁には耐震強度を上げるための補強材も設置されました。
階段と手すりもレンガをのせて完成。外壁の工事も、昨年末までに約70%まで進んでいます。屋上へ続く階段とその手すりの製作・設置の作業も始まりました。

建設工事の様子。1、2階のレンガ壁が完成しました。

また、子どもを中心とした授業づくりも進んでいます。授業で使用する補助教材を制作する2日間のワークショップが11月、12月にそれぞれ開催されました。各日15人の教師たちが集まり、ネパール語の単語表やアルファベット表、掛け算表などの補助教材を50以上作成しました。補助教材は、段ボールや小石、果物の種など地元で調達できる資材で作られているため、費用を抑えることができます。

これらの補助教材は、教師と生徒との双方向的な学習を促したり、教科書の内容をより視覚的に理解したりする手助けになります。補助教材は教室に掲示され、今後使うものに関しては図書室にも保管される予定です。教師たちは、今後は自分たちでこういった補助教材を制作していくとのことです。

ワークショップの様子。補助教材を作成しています。

また、生徒たちと地域住民を対象に、防災への意識向上と緊急時の備えのために、地震発生時を想定した避難訓練を実施しました。

この訓練は2日間にわたり実施され、11月には307名、12月には174名が参加しました。訓練の前には、オリエンテーションを実施し、災害リスクや安全な避難方法を含むシミュレーション、救助や応急処置などの役割分担を共有しました。生徒たちや教師たちは、地滑りなどの二次被害の注意喚起も受け、防災への理解を深めました。

この活動では、災害カレンダー、学校のハザードマップ、災害リスクを減らすための行動計画などの作成も行いました。この訓練を通し、効果的なリスク軽減の方法を理解し、将来起こりうる災害へのレジリエンスを高めることができました。

避難訓練の様子。教科書などで頭を保護しています。

プロジェクトでは、3月末の事業完了を目指し、今後も引き続き校舎建設と子どもにやさしい学習環境の整備を行います。