内気な性格にさよなら!今はクラスのお手本に スリランカの女の子チャルキのストーリー
スリランカでは経済危機による物価高騰を背景に、食べ物が高くて買えない家庭があります。スリランカのプッタラム県で、両親と姉との4人で暮らしている7歳の女の子、チャルキの家も例外ではありません。
経済危機が起きてから、チャルキの家の食卓で並ぶのは、ご飯とダールという豆のカレーばかり。ときには、食事を抜かしたり、減らしたりしなければいけないこともあり、十分に栄養が取れている状況ではありませんでした。そのため、チャルキの体重は適正ラインに届きませんでした。
それだけではなく、チャルキは消極的で内気な性格で、家から出たがらず、他の子どもたちと元気に遊ぶこともありませんでした。

そんなチャルキを変えたのが、チャイルド・ファンドが行っている支援活動でした。この活動では、親たちに向けて、子どもとの関わり方や食事、育て方などを学ぶ場を提供するとともに、地域のコミュニティキッチンを活用して、週に3回栄養価の高い食事を支給してきました。
チャルキのお母さんは、活動を通し、栄養のある食事をとることの大切さを知り、地元で手に入る新鮮な食材を使って、栄養バランスの良い食事を作ることを心掛けるようになりました。食事の量も調整し、チャルキの成長に必要な栄養素をしっかりと取れるよう工夫を重ねました。
また、チャルキ自身もお母さんと一緒に、料理をすることも増えました。野菜を切ったり、色や形を見分けたり、食べ物に触れたりすることは、子どもの脳の発達にとっても良い刺激になるのです。
一連の活動のおかげで、チャルキの体重は、年齢に合った適正な体重に届くようになりました。
学校では、チャルキの変化が目に見えて現れました。 以前は学校に行くのを嫌っていたチャルキですが、今では意欲的に授業に参加するように。近所の子どもたちと楽しく遊ぶようにもなりました。
先生はチャルキの成長に驚きながらも、「チャルキは今クラスで一番意欲的で、他のクラスメイトのお手本となる存在です」と褒めてくれました。

支援をきっかけに、健康を取り戻し、授業や遊びにも積極的になったチャルキ。チャイルド・ファンド・ジャパンは、こうした厳しい環境にある子どもたちに対し、引き続き支援活動を行っていきます。