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【報告】多文化共生フォーラム Living Together in Suginamiを開催しました!【前編】

3月25日(火)、特定非営利活動法人日本生活・語学支援機構(以下、エルジェ)との共催により、「多文化共生フォーラム Living Together in Suginami」を開催しました。平日の夜間の開催でしたが、地元杉並区在住・在勤の方など約60名にご参加いただくことができました。改めまして、ご参加いただいた皆さまに感謝申し上げます。

第一部、調査報告!

共同調査をしたルーテル学院大学教授 原島博氏をお招きし、杉並区の外国ルーツの子どもの学びに関する調査の内容を発表していただきました。

まず、オンラインによるアンケート調査を行い、約50名の回答がありました。この調査結果をもとに、外国ルーツの子どもの保護者を対象に、当事者視点で調査結果についてディスカッションをして課題を洗い出し、その後、保護者へ個別インタビューをしてニーズの洗い出しをしました。

一連の調査を経て、下記の5点を提言として挙げました。

  1. 外国ルーツの子どもたちの学校などでの日本語習得の機会を充実させる。
  2. 外国ルーツの親の日本語習得を支援する。
  3. 外国ルーツの家庭と学校のつながりを促進する。
  4. 外国ルーツの人々のための暮らしの情報へのアクセスを支援する。
  5. 外国ルーツの子どもや家庭の、地域の一員としての交流・参加を促進する。

当日使用した資料は、以下で公開しています。
杉並区の外国ルーツの家庭の暮らしと子どもの学びに関する調査報告書(概要版)
※上記の報告書は、本フォーラム発表用の概要版になります。

第一部と第二部の間には、「やさしい日本語 ミニ講座」も実施!

講師のエルジェ中山氏が、「やさしい日本語」は、言葉や文化が違う相手とコミュニケーションや意思疎通を図る方法の一つ、やさしい日本語のポイントは、「短く、簡単に、はっきりと」の3点です、と説明し、早速実践。

「このバスは、前方の入口から乗車し、230円の先払いです」をやさしい日本語にしてみましょう、と会場の参加者に問いかけました。参加者それぞれが自分の回答を考え、「このバスは前から乗ります。乗るときに230円払います。」など、情報は減らさずに、短くはっきり相手に伝える工夫を試みました。

講師は、やさしい日本語に正解はなく、コミュニケーションのツールであること、実践することの大切さを教えてくれました。

「やさしい日本語 ミニ講座」で使用した資料は、こちらからご覧いただけます。

前編では、第一部の調査報告や、やさしい日本語ミニ講座についてご報告いたしました。後編では、第二部パネルディスカッションの様子をご報告いたします。

【助成】社会福祉法人 中央共同募金会「外国にルーツのある人々への支援活動応援助成」
【後援】杉並区、杉並区教育委員会、杉並区交流協会、エベレスト・インターナショナル・スクール
【当日配布資料】
第一部 調査報告(概要)
杉並区多文化共生基本方針(体系図)
(杉並区内)やさしい日本語教室リスト
「やさしい日本語」ミニ講座

このフォーラムは、『中央共同募金会』の助成を受けて実施いたしました。