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ネパールで防災能力向上のための研修を再開しました

2015年の大地震で大きな被害を受けた、ネパールのシンドゥパルチョーク郡では、外務省の日本NGO連携無償資金協力と皆さまからのご支援により、「災害に強い学校づくりプロジェクト」を実施しています。このプロジェクトでは、ネパール政府の耐震基準を満たす地震に強い校舎を建設するとともに、学校の防災能力向上のための研修を実施しています。

 

新型コロナウイルスの影響で3月からロックダウン(全土封鎖)になったネパールでは、研修やセミナーを含め、人が集まることが禁止されていたため、研修が実施できない状態が続いていました。9月になって国の規制が緩和され、感染者の少ない一部の郡で研修の実施が認められるようになりました。

 

これを受けて、9月28日~29日に、シンドゥパルチョーク郡の小学校で、先生や学校運営委員会のメンバーを対象に防災研修を行いました。参加者は当初の計画の半分以下の人数に絞り、マスクをしっかりつけて参加してもらっています。

 

 

研修では、まず、学校安全計画の策定に必要な基礎的事項を学びました。そして、実践的活動として、学校や周辺部に潜む自然災害の危機を予測し、それをもとにハザードマップを作成した他、災害時に子どもを守るための教職員や学校運営委員会の役割を確認しました。

 

 

また、同じくネパールで活動するシャンティ国際ボランティア会の協力を得て、防災紙芝居を実演し、その紙芝居を学校へ寄付しました。

 

 

ネパールでは、新型コロナウイルスの感染が拡大しつつあり、こうした研修もいつ中断になるかわからない状況にあります。チャイルド・ファンド・ジャパンでは、これからも国の感染対策を守りつつ、実施方法を工夫しながら支援を継続していきます。