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子どもの教育を守る ~ ネパール「子どもを守るコミュニティ形成プロジェクト」

学用品を受け取った子ども

チャイルド・ファンド・ジャパンが支援するネパールのシンドゥパルチョーク郡は、ネパールの中でも特に開発が遅れている地域です。経済的な理由により学校へ通うことが困難な子どもも少なくなく、また、先生が教え方の十分な知識・技術をもっていないなど学校の課題も多く抱えています。

チャイルド・ファンド・ジャパンでは、2013年より「子どもを守るコミュニティ形成プロジェクト」を実施し、子どもたちの教育環境の改善に取り組んできました。これまでの支援活動によって 、子どもたちの出席率や成績の向上など、様々な面での成果が見られました。

例えば、出席率については、プロジェクトを始めた当初、75%ほどであったところが、90%前後まで向上しました。学用品の支給をはじめ、校舎の改修によって子どもたちが安心して学べるようになったことや、先生の授業が改善したことも、出席率の向上に貢献しました。

学用品とともに感染予防の衛生キットを配布

先生の授業の改善については、「教科書以外の教材を活用したか」といった評価項目を設けて評価しています。当初40%以下の達成率であったところが、90%前後まで高まりました。

新型コロナウイルスの影響で休校だった間、校長先生が自宅で補習授業を行う姿も見られました

プロジェクトでは、学校運営委員会などの組織の能力強化にも取り組んでいます。学校運営委員会は、先生や保護者、子どもの代表から構成され、学校の運営計画の策定などを行っています。プロジェクト発足当初、運営計画などはほとんど作成されていませんでしたが、現在は90%前後の達成率となっています。

2021年度は、これまでの成果をふまえ、対象の学校をさらに拡大するなどしながら、プロジェクトを継続しています。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染予防の支援も行いながら、子どもたちの教育環境の改善に取り組んでいきます。

皆さまの引き続きのご支援を心よりお願い申しあげます。

正しい手洗いの仕方を実践する子どもたち

ネパールの子どもたちが安心して学校に通い続けることができるよう、皆さまのご協力を心よりお願い申しあげます。

このプロジェクトに寄付する

*チャイルド・ファンド・ジャパンは「認定NPO法人」として認定されており、寄付金控除が可能です。

子どもを守るコミュニティ形成プロジェクト

事業概要 このプロジェクトは、コミュニティの人々とともに、教育を中心に子どもが健全に成長できる環境を整えることを目指して実施しています。水飲み場やトイレの建設、椅子や机、本棚などの備品、学用品の支給など、子どもたちが勉強に集中できる学習環境を整えるとともに、2015年の大地震後は、頑丈な校舎づくりにも取り組んでいます。教師への研修、学校運営委員会の運営支援なども行い、教師、学校運営委員会、PTAが協力して教育の質を向上できるように支援します。
支援対象 ネパール国内におけるチャイルド・ファンド・ジャパン支援地域の公立校(幼稚園・小学校)に通う生徒、教員、学校運営委員会のメンバー、PTAのメンバー
協力団体 TUKI(Tuki Association Sunkoshi:子どもや家庭の経済的・社会的な生活向上を目指す現地NGO)