フィリピンで修了式、卒業式が行われました
チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域の一つフィリピンでは、現在、1日の感染者数が2万人を超えるなど、これまででもっとも深刻な感染爆発を迎えています。ワクチンの摂取についても、徐々に進んではいるものの、副反応や安全性を心配する人が非常に多く、2回目の摂取が終わった人の割合は17%程度にとどまっています。
学校については、昨年の3月から1年半以上という長期に渡って対面授業の中止が続き、子どもたちは家で学校の課題に取り組む学習を続けています。支援地域の子どもたちは、きょうだいで協力するなどしながら一生懸命に課題に取り組んでおり、しっかりと期日までに課題を提出してきています。
このように大部分が家庭学習となった2020年度ですが、例年3月の年度末はたびたび延期され、ようやく今年の7月中旬に2020年度が終了となりました。各地域の学校では、修了式や卒業式が行われています。
ただし、修了式や卒業式といっても今回は対面での開催はできていません。各地域では依然として厳しい行動制限が課されており、学校での集まりも禁止されています。代わりに、今年はFacebookライブなどを活用したオンラインでの修了式、卒業式が行われました。
オンラインで行われた卒業式の様子
チャイルド・ファンド・ジャパンの支援しているチャイルドたちについては、おおむね無事に修了して次の学年へ進級、あるいは卒業となっています。さらに、一部のチャイルドは、成績優秀と認められて表彰されたり、卒業生の中での最優秀成績受賞者となったりと、立派に成長した姿を見せています。
成績優秀者や皆勤賞などの生徒に渡されるメダルを手にして喜ぶチャイルド
チャイルドや家族からは、「大変だった家庭学習もようやく終わりになると思う。来年度は対面授業が再開されるとうれしい」という声が聞こえています。しかし、現在も依然として対面授業は再開されておらず、9月中旬にスタートした2021年度も、引き続き家庭学習が続いています。
チャイルド・ファンド・ジャパンでは、2021年度も引き続き、子どもたちと家族、学校の支援を続け、子どもたちの教育を守っていきます。