チャイルド・ファンド・ジャパン

最新ニュース

【ウクライナ緊急支援】ダム決壊で洪水の被害にあっている人々への支援を始めます

2023年6月6日、ウクライナ南部ヘルソン州のダムが決壊し、周辺地域に深刻な被害をもたらしています。国連によると、6月7日時点で、40~80の町や村が浸水し、合計約4万人が影響を受け、16,000人が住む家を追われています。ヘルソン州から近隣の地域へすでに避難できた人もいますが 、大半はまだ洪水の危険が残るヘルソン州の公共施設などに避難しています。

浸水した地域では、飲料水用の取水場が浸水してしまったり、水源が金属や泥などで汚染されたりしており、飲み水の供給が深刻な影響を受けています。また、これまでのロシアの侵攻によって設置された地雷が、今回の洪水で打ち上げられ、爆発する可能性も指摘されています。

ロシアによる侵攻の影響を受けている地域には、多くの妊産婦や障がいのある人々、高齢者なども住んでおり、とりわけそうした人々にとって、攻撃からの避難も洪水からの避難も非常に難しくなっています。また、今後、ダムのさらなる崩壊も予想され、そうなれば、洪水被害はより一層拡大してしまいます。

チャイルド・ファンドでは、昨年のロシアの侵攻開始以降、11万人以上のウクライナの子どもたちや家族に対して支援を届けてきました。食料や衛生用品の支給、冬を越すための毛布などの支給、子どもたちや家族の心のケアなど、包括的な支援を行ってきています。

今回の洪水に対しても、現地のニーズ調査を迅速に行い、被害を受けた人々への飲み水の支援や衛生用品などの支援、また直接的な金銭的支援を行っていくこととしています。戦争の恐怖に加え、水害というあらたな危機に見舞われている子どもたちと家族を守るため、チャイルド・ファンドは支援を行っていきます。皆さま、引き続きのご支援をどうかよろしくお願いいたします。