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10代の妊娠とメンタルヘルスに関する啓発活動を行いました

2023年4月、フィリピンの支援地域で、10代の妊娠とメンタルヘルスに関する啓発活動を行いました。チャイルド・ファンド・ジャパンと村役場、高校生グループが連携して実施し、子どもたちだけでなく、現地の学校やコミュニティ関係者など、多くの人たちが参加しました。

以下の2枚の写真は、それぞれ、10代の妊娠とメンタルヘルスに関するシンポジウムの様子です。

この地域は、24ある村のうち、10代の妊娠率が2番目に高いため、子どもたちや学生たちのこの問題に対する意識を向上させるだけでなく、実際の件数を減らすことを目的にシンポジウムを行いました。

また、新型コロナウイルスの世界的大流行により、多くの子どもたちや青少年がうつ病を経験したり、強い不安を抱えたりしており、中には自殺にいたるケースもあります。そのため、メンタルヘルスを深刻な問題と捉え、シンポジウムのもう一つのテーマとしました。シンポジウムでは、社会の急速な変化、トラウマ、薬物乱用といったさまざまな要因によって心の問題が引き起こされることなどが話されました。また、メンタルヘルスの問題を悪化させないための対応法についても共有されました。

さらに、啓発活動の一環として、ポスター作りコンテストも行いました。入賞したポスターは、10代の妊娠とメンタルヘルスについて、より多くの人々に啓発するために使用される予定です。

10代の妊娠や新型コロナウイルスの感染拡大によるメンタルヘルスの問題は子どもたちにとって深刻な問題です。今回のシンポジウムを通し、現地の参加者からは、「家庭環境、親からの指導不足、貧困、友達からの悪影響などが10代の妊娠を引き起こす主な要因だと理解できた」「メンタルヘルスの研修は、親子が理解しあうためのよい機会になった」など、多くの感想をもらっています。チャイルド・ファンド・ジャパンでは、今後も今回のような啓発活動を続け、子どもたちの権利がしっかりと守られる地域をつくっていきます。