チャイルド・ファンド・ジャパン

最新ニュース

ネパールで校舎建設と子ども主体の授業づくりが始まっています

ネパールのゴルカ郡で進めている「少数民族などの子どもの未来を開く 子どもにやさしい学校づくりプロジェクト 第3期」。学習環境の改善のため、2025年3月の事業完了を目標として、中等学校に8教室の校舎建設と子ども向けの水飲み場建設を行う計画です。また、教師を対象とする子ども主体の授業づくりに向けた研修を実施します。

校舎建設については、5月に建設現場の地質調査を行いました。使用する資材についても、現場に搬入を開始する前にサンプルを研究室でテストし、安全性をしっかりと確かめました。

また、地域の自治体に対して情報共有するための会議を開催するとともに、学校と地域住民に対して建設オリエンテーションを開催し、プロジェクトに関する情報提供を行いました。

こうした準備を経て、6月21日には、校舎建設を行う中等学校で起工式を開催し、チャイルド・ファンド・ジャパンのネパール事務所長もゲストとして出席しました。式典には子どもたちも参加し、衣装を着てダンスを披露してくれる姿も見受けられました。

授業づくりについては、教師を対象として、Child Centered Active Teaching Learning(CCATL)研修を実施しました。支援地域の4つの学校から24名の教師が3日間研修に参加し、子ども中心の教育方法、教材の準備と使用法など、子どもにやさしい学習環境をつくることに重点を置いた指導法を学びました。

研修の最後には、それぞれの教師が行動計画を作成して発表を行い、学んだことを実際の授業で活用していくことを宣言しました。参加した教師の一人は、「こうした研修を受けたのは初めてでした。この地域で手に入るものを活用できることや、様々な指導技術やツールを知ることができ、子どもたちを教える能力を高めることができました」と語ってくれました。

研修で学んだことを生かして、教室に手作りの出席簿が貼られている様子

プロジェクトでは、今後も引き続き、校舎建設と教師への研修を行っていきます。