フィリピン

支援地域紹介 1053:マニラ首都圏

Philippines

1053:マニラ首都圏

支援開始年 2024年

支援地域の状況

本支援地域は、マニラ首都圏にある都市スラムです。
チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域のほとんどが地方の貧しい農村や漁村であるのに対し、この地域で見られるのは都市型の貧困です。地方から仕事を求めて移住した人々の多くが、近隣の工場などでの低賃金労働や日雇い労働、漁業に関わる仕事に携わっています。
水難事故や浸水などの被害をいつ受けてもおかしくない海岸地域に、子どもたちは暮らしています。トタンやベニヤ板などでつくられた小さな建物が密集しており、公衆衛生や治安上の課題も残されています。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)学費は無償ですが、学用品や制服、交通費や昼食は自己負担で、これらが準備できずに学校に通えなくなる子どもたちがいます。


支援活動

2024年7月から、この地域に根差して20年間に渡り支援を行ってきた現地団体と連携し、スポンサーシップ・プログラムを通した支援を開始しました。
スポンサーシップ・プログラムの支援に先立ち、2023年度にも、同団体と提携し、子どもたちを暴力から守る活動に焦点を当て、支援活動を行いました。本スポンサーシップ・プログラムにおいても、同団体と協働して教育・保健などの基本的なニーズを満たしつつ、子どもの権利についての地域全体の意識向上や暴力防止などに、より注力して活動をサポートしていきます。