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ネパールで子どもたちの成長と学びの支援を行っています

ネパールの支援地域ダーディン郡では、子どもたちへ様々な支援活動を行っています。今回は9月に行った、子どもたちの健康を促進するイベントと教育に関する取り組みをご紹介します。

健康促進イベントで話を聞く子どもたち

子どもたちとその保護者を対象に、健康・衛生意識を高めるため、健康促進イベントを支援地域の2つの学校で行いました。子どもたちは、身長・体重測定に加え、耳鼻科・眼科・歯科の検査などを受けました。検査の結果、耳や歯の不調を抱えている子どももいることが分かり、医師より薬を処方し、経過を観察することになりました。

耳の検査を受けている様子

地域の保健センターの担当者によると、参加した子どもたちの99%は、14~15歳であるにもかかわらず、これまでに歯ブラシを使用したことがないことが分かりました。

口内環境を清潔に保つことは、風邪などをはじめ、ウイルスの感染予防や子どもたちの健康意識の向上にもつながります。イベントでは、子どもたちと保護者に向けて、歯磨きや手洗いなどの衛生習慣に関する説明を行い、丈夫な身体作りのために必要な知識を共有しました。

また、子どもたちの健やかな成長を守るだけでなく、教育環境を整えることにも力を入れています。

子どもたちは多くの時間を家庭で過ごしますが、保護者の教育への関心度の高さは、子どもたちの授業への参加や教育の継続につながります。そこで、良い子育てのためのスキルを共有する取り組みとして、保護者同士のグループを作り、保護者の教育への意識を高める活動も行っています。定期的に行われる保護者グループの集会では、学校がない休日や長期休暇中に親が子どもの学習を手助けすることが必要なこと、子ども学習しやすい環境を家の中に作ることなどを話し合いました。

さらに、9月は「子どもの日」に関するイベントも行いました。日本では、5月5日が子どもの日ですが、ネパールでは9月14日が国の子どもの日に制定されており、60回目を記念する今年は、支援地域の学校でも様々なイベントを行いました。

たとえば、算数の早解きやエッセイコンテスト、絵画コンクールやディベートなど。子どもたちが日々の学習の成果を披露する場となりました。

算数の問題を解く子どもたち

このような支援を通して、貧困下の子どもたちが健やかに成長し、学び続けることができるようにこれからも活動を続けていきます。今後ともチャイルド・ファンド・ジャパンの活動を見守ってくださいますよう、よろしくお願いいたします。