チャイルド・ファンド・ジャパン

緊急支援

停戦がもたらすガザ復興への道のり

停戦合意が発効されたガザ地区の様子(2025年1月19日 パレスチナ・ガザ地区)

2025年1月19日、イスラエルとイスラム組織ハマスの間での停戦が発効しました。1年3ヵ月におよぶ厳しい人道危機にようやく明るい兆しが見えてきました。

しかし、これまでの過酷な戦闘によって、多くの住宅、病院、インフラが破壊され、190万人が避難を余儀なくされました。多くの避難民は、水、食料、避難所などの人道支援を必要としています。

停戦後も、チャイルド・ファンドは子どもたちを中心に、弱い立場に置かれた人々を最優先に支援をしていきます。

戦闘によって破壊された建物(2025年1月19日 パレスチナ・ガザ地区)

チャイルド・ファンドは、イタリアのメンバー団体であるWeWorldが中心となり、2023年10月に戦闘が始まって以来、974,396人に支援を届けました。
現在は、以下のような支援を届けています。

  • 95ヵ所で給水車による安全な水19,215 m³を届けました。
  • 7ヵ所の避難所で水と衛生設備の修理を実施し、5万人以上へ支援を届けました。
  • 衛生環境を保つため、7ヵ所の避難所で清掃、ゴミの回収・廃棄の支援活動を行いました。
  • 家庭用衛生キット3,861セット、生理用品11,450個を配布しました。

今後は、大規模な援助物資の配布ができるように倉庫を設立し、ガザ北部での活動を大幅に拡大する計画です。
優先的な支援内容は以下の通りです。

  • 医療施設や学校に安全な水や衛生用品を届け、衛生環境を整えます
  • 食料パックを届けます
  • 住む場所を失った人たちのために、避難所を建設、再建します
  • 学用品と学習キットを子どもたちに届けます
  • 子どもに優しいスペースを設置し、心のケアをします
安全な水を人々に配布する様子(2025年1月9日 パレスチナ・ガザ地区)

【現地スタッフからのメッセージ】

ガザ地区にいる現地スタッフからのメッセージをお届けします。停戦後における支援の展望を語っています。どうぞ、現地で働くスタッフの思いを聞いてください。

停戦が発効したものの、インフラが壊滅的となったガザ地区において、人々が日常を取り戻すまでには、相当な時間がかかります。

私たちチャイルド・ファンドは、現地の状況とニーズを確実に把握し、引き続き緊急・復興支援を行っていく予定です。 ガザ地区の子どもたちの命と尊厳を守るため、これからも皆さまの支援が必要です。どうかお力をおかしください。