子どもへの暴力や脅威に関する世界的調査結果。先進国の子どもの6割以上がインターネット上で危険を感じています。
チャイルド・ファンド・アライアンスは、世界中の子どもたちを対象としたアンケート調査を実施し、「世界子どもの日」である11月20日に調査報告を発表しました。「子どもへの暴力」をテーマとした今回の調査では、途上国、先進国の子どもの、日常生活で危険を感じる場所や時が明らかになりました。特に先進国では、インターネット上で危険を感じる子どもが6割以上におよぶことがわかりました。
国際NGOチャイルド・ファンドは世界の子どもたちを対象としたアンケート調査、Small Voices, Big Dreams(子どもたちの小さな声 大きな夢)を毎年実施し、「世界子どもの日」である11月20日に全世界で一斉に結果を発表しています。国連総会で「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された2015年は、「子どもへの暴力」がテーマ。世界44ヵ国、約6,000人の子どもが参加し、「どんなところで肉体的または精神的な暴力や虐待の脅威を感じますか?」など6つの質問に回答しました。
今回の調査では、先進国、途上国にかかわらず、子どもたちは日常の生活で肉体的・精神的に身の危険を感じていることがわかりました。危険を感じる場所として途上国では42%が自宅と答えているのに対し、先進国の場合は63%がオンライン上と答えています。
また、子どもを虐待などの危険から守るために一つだけ実現できるとしたら何をするか、との問いに対しては、先進国・途上国ともに42%が法律や規則を厳しくする、と答えています。親や保護者として子どもを危険な状況に置かないために最も大切なこととして、途上国では26%が「子どもをもっと愛すること」との答えが最も多く(先進国:9%)、先進国では「子どもの話を聞く」が30%で最も多い回答でした(途上国:20%)。
子どもたちの切実な声が含まれている調査報告書はこちらからダウンロードできます(英語)。日本語のパンフレットはこちらからダウンロードできます。