第7回:子どもの権利
新年、明けましておめでとうございます。今年の抱負をお聞かせいただけますか?
インタビュー記事をご覧いただいているみなさん、新年明けましておめでとうございます。昨年は歌手とデビュー45周年を無事迎えることができ、ファンの方々をはじめ、本当におおぜいの方に支えられてここまできたことを実感した1年でした。ぼくが活動47年目を迎えられるのも、長年支えてくださっている方々のおかげです。心より感謝申しあげます。 2018年もチャレンジ精神を失わず、新たな自分の音楽、自分の世界をつくりだしていきたいと思っています。 チャイルドたちへの支援についても、みなさんと一緒に継続的にサポートしたいと思っています。
チャイルドたちも年が変わり、気持ちを新たにして、頑張っているようです。支援者の方々へのお手紙の中には、新しい年に向けての決意が書かれているものもあります。さて、今回は子どもの権利について、お話を聞かせていただきたいと思います。郷ひろみさんは「子どもの権利」についてどのようにお考えですか?
大人と同じように子どもにも権利があることは知っています。チャイルド・ファンド・ジャパンのミッションは「生かし生かされる国際協力を通じて子どもの権利を守る」でしたね。厳しい環境にいる子どもたちが、いじめや家庭内暴力に苦しんでいるという話は聞きます。そういう話を聞くと、周囲の大人が「子どもの権利」について、もっと理解して子どもたちを守らなければいけないと感じます。もちろん、子どもたちが「権利」について知ることも大切だと思います。
チャイルド・ファンド・ジャパンがおこなっている「みんなで守る子どもの権利プロジェクト」では、子どもだけでなく、大人たちにも「子どもの権利」を知ってもらう機会をつくっています。
大切な子どもたちを守っていくのは、ぼくたち大人の役目だと思います。子どもたちは様々な可能性を秘めています。大人がそのことに気付いて、可能性を伸ばす機会をつくる必要があると思いますが、大人たちにその余裕がないとなかなか難しい。忙しいとつい自分主体で物事を考えてしまうため、確かに大人たちへの啓発も必要ですね。
子どもたち自身が、友だちや家族、地域の人たちに、「子どもの権利」の大切さを伝えていく活動もおこなっています。
チャイルド・ファンド・ジャパンのサイトで「子どもによる、子どものための、子どもの権利プロジェクト」」の記事を読みました。 「子どもの権利」を推進するため、リーフレットや新聞をチャイルドたち自らが作成し、学んだことを周囲の人たちに伝え、みんなの意識を変えていこうとしている様子がとてもよくわかりました。小さな一歩でも継続して行えば、効果はでてくると思います。子どもたちの活動を見守るセンタースタッフのサポートも大きいでしょうね。センター35でおこなっている活動の紹介だったので、ぼくが支援するアリアナちゃんとサイジルくんが暮らしている地域だな、と思って興味深く読みました。
スポンサーさんとして継続的にご支援されてから、半年以上が経ちましたが、いかがでしょうか?
長年ご支援されているスポンサーさんに比べたら、期間も短く、ぼくはまだまだ足元にも及びませんが、2人のチャイルドとの交流をとても楽しんでいます。また、フィリピンをとても身近に感じるようになりました。ぼくが感じているような親しみを、チャイルド2名も感じてくれているといいなと思いますが、ぼくの想いを押し付けることはしたくないので、遠く離れたところから見守り続けられたらいいなと考えています。ぼくは子どもが大好きなので、子どもたちそれぞれが能力を最大限発揮できるようにサポートし続けたいです。「自分が正しいと思ったこと」を今後も続けていきたいですね。