スリランカ

支援地域紹介 4017:モナラーガラ県

Sri Lanka

4017:モナラーガラ県

支援開始年 2005年(チャイルド・ファンド・ジャパンとして2021年~)

支援地域の状況

この地域は、スリランカ南東部のウヴァ州にあります。
雨の少ない乾燥地域で年間の気温は26~32°です。人口約45万人の95%は、スリランカの多数民族であるシンハラ人で仏教徒ですが、ヒンズー教のタミル人もわずかですが住んでいます。
9割の人は農業で生計を立てており、平均的月収は5,000円~1万円程度です。
乾燥して水が少ない地域であるため、子どもたちは下痢や呼吸器系の疾患にかかりやすく、マラリアなども流行します。コメが主食ですが、バランスのとれた食事をとれないために、栄養不良になる子どもも多く見られます。質の高い教育へのアクセスも悪く、十分な教育を受けられないことがあります。

子どもの教育状況

スリランカの教育制度は初等教育(1~5年生)、前期中等教育(6~10年生)、後期中等教育(11-12年生;全国統一試験であるO〈オー〉レベル受験のための準備期間)から成ります。Oレベルの合格者だけが高校に進学し、さらに高校2年間は、大学進学資格となるAレベルを受験するための準備期間です。
小学校に入学した生徒のうちOレベルに進む生徒は70%、Oレベル合格者のうち高校に進む生徒は36%です。大学進学は受験者の1割程度となっています。


支援活動

教育:
学校や幼稚園などの設備を整え、子どもたちにとって分かりやすい教授法を先生たちに指導するなど、子どもの教育環境を整備しています。チャイルドには制服や学用品の支給、補習授業の支援を行っています。
健康:
子どもの栄養や衛生環境に配慮した生活を送れるように、親への研修を行います。コストのかからない栄養豊富な食事の調理実習や家庭菜園づくりを行っています。
青少年の能力向上(エンパワメント):
中等教育を終えた子どもたちが、自活の道を開けるようにキャリアガイダンスを実施します。また地域社会の中で青年たちがリーダーシップを発揮して社会問題の解決を担ったり、自分自身で生業事業を起こせるような能力を付けられるように、様々な研修の機会や活動の場を提供していきます。