スリランカ
支援地域紹介 4049:プッタラム県
Sri Lanka
4049:プッタラム県
支援開始年 1996年(チャイルド・ファンド・ジャパンとして2006年~)
支援地域の状況
プッタラム県は、最大都市コロンボの北西約100キロにあります。年間の平均気温は摂氏28.3度、年間降水量は1,500ミリの乾燥地帯で、10月から1月までのモンスーン期に雨が集中します。
チャイルドの親たちは、稲作、豆やイモの栽培、家畜の飼育を行って収入を得ています。
干ばつで何年も農作物が収穫できないこともあります。収入を得るためココナツやカシューナッツ、雑穀を植える人もいます。
海沿いの地域では多くの親が零細漁民です。砂土、塩分濃度が高い水など、厳しい生活環境の中で暮らしています。
住民の大半が頑丈な家を所有していません。
衛生的な水やトイレ設備が不充分なため、子どもたちの健康に影響を与えています。
子どもの教育状況
スリランカの教育制度は初等教育(1~5年生)、前期中等教育(6~10年生)、後期中等教育(11-12年生;全国統一試験であるO〈オー〉レベル受験のための準備期間)から成ります。Oレベルの合格者だけが高校に進学し、さらに高校2年間は、大学進学資格となるAレベルを受験するための準備期間です。
小学校に入学した生徒のうちOレベルに進む生徒は70%、Oレベル合格者のうち高校に進む生徒は36%です。大学進学は受験者の1割程度となっています。
支援活動
教育:
学齢のチャイルドに制服と学用品を支給しています。学校設備や図書室の整備、教師が不足している科目の補習授業も行っています。プレスクール(就学前の子どもを対象にした保育・教育機関)に通う子どもたちへのミルクの支給も行っています。
健康:
5歳未満の子どもを持つ親を対象に、栄養改善セミナー、栄養のある食事を摂るための調理実習を行っています。
衛生/環境:
住環境を整備し、衛生状態を改善するために、トイレ建設の資材の支給、家庭用の井戸の修繕と建設、住宅の補修を行っています。衛生についての啓発セミナーを実施しています。
収入向上:
小規模ビジネス起業のための研修や貸付を行っています。
地域の組織づくり:
住民自身が地域の問題を解決できるよう、住民組織を強化しています。家や道路の修繕、図書館の整備を行います。