第1回:出会い
最初に、チャイルド・ファンド・ジャパンを知ったキッカケを教えていただけますか?
公にはしていませんが、実は、フィリピンへの子どもたちの支援は他の団体を通して25年前からしており、学校や施設への建設を支援していました。ファンクラブのイベントを通してのチャリティー活動も同じ年数ほどおこなっています。毎回、支援先については、資料を取り寄せて読み、自分が納得できるところを選ぶようにしています。デビューしてから45年間、様々なチャリティー活動をおこなってきましたが、「もう少しボランティア活動をしたい」と思っていたところ、親しい友人よりチャイルド・ファンド・ジャパンのことを聞き、2名のチャイルドのスポンサーになりました。
フィリピンに支援しようと思った理由は何でしょうか?
子どもが大好きで、子どもへの支援をしようと思っていたところ、たまたまフィリピンのストリートチルドレンを支援する団体と出会ったのが理由です。フィリピンの子どもたちは、想像以上に厳しい環境の中で暮らしていましたが、いつも笑顔で、訪問した際にも大歓迎を受けました。「この子どもたちのために自分ができることは何か?」を考え、学校3校、施設を1校建てることに協力しました。現地でスタッフの皆さんと一緒に活動したい気持ちもありましたが、時間的な制約もあり、「必要な支援に使ってください」と各団体に支援金を託してきました。
東日本大震災、熊本地震の際も支援をされたとお聞きしました。
東日本大震災発生後、たくさんの家と学校、施設が流されていく様子を見て、ショックを受け、「何かできないか」と支援を届けました。自身で東北の子どもたちにクリスマスプレゼントを持っていくこともありますが、今でも、東日本大震災でご両親を失った子どもたちが、成人していくまで進学の夢を支援し、奨学資金を募っている団体に援助しています。熊本地震の際は市長に支援を直接届けに行きました。自分でできることをやり、可能であれば直接届けることを心がけています。
以前より子どもたちへの支援を積極的におこなっていらっしゃる郷ひろみさんですが、今回、チャイルド・ファンド・ジャパンの支援者になられて、いかがですか?
チャイルド・ファンド・ジャパンのスポンサーシップ・プログラムでは 「子ども」だけでなく、「家族」「地域」も支援しているところに惹かれました。1975年からの支援活動により多くの地域が自立し、支援を離れているという実績も素晴らしいと思いました。また、「自己啓発プログラム」を通して、子どもたちの内面的な成長に対しても支援しているところも良いと思いました。厳しい環境の中で育つ子どもたちは、自信を持つことがなかなかできないと聞いています。ぼく自身もじつは不器用な人間なので、人の3倍努力するように心がけています。「高い志を持っていれば、時間はかかってもいつかそこにたどり着ける」、と今でもそう思い努力をしています。
次回はご支援いただくチャイルドについてご紹介いただく予定です。
長年支えてくださっているファンの皆さんに、ぼくが「ご縁」を感じているように、今回支援することになった2人のチャイルドへも「ご縁」を感じています。これからの交流を楽しみにしています。