第2回:子どもへの支援
はじめに、ご支援いただいている2人のチャイルドをご紹介いただけますか?
ぼくが支援をしているのは、フィリピン首都のマニラから車で3時間ほどの所に住んでいるアリアナちゃんとサイジルくんです。二人とも2017年6月から6年生になりました。アリアナちゃんは、明るく、活発な女の子。授業にもまじめに出席していて、優等生として表彰され、クラス委員も務めているそうです。将来の夢はキャビンアテンダントになって家族を支えることだそうです。サイジルくんは真面目で素直な男の子。時間がある時にはおじいちゃんのお店のお手伝いをしているそうです。将来の夢は「平和を守る仕事」に就くことだそうです。チャイルド・ファンド・ジャパンのスポンサーシップ・プログラムは、支援するチャイルドの情報と写真が付いているプロフィールがすぐに届くところがいいですね。「この二人の支援者になった」という実感がわき、これから始まる交流がとても楽しみになります。
改めて、スポンサーになっていかがですか?
ぼくは「ご縁」をとても大切にしています。支えてくれるファンの方々との素晴らしい出会いがあり、その「ご縁」により、今のぼくがあります。ファンの応援がぼくのモチベーションをあげ、「もっと良いパフォーマンスをお見せしたい」とさらに努力を重ねるようになります。ファンの存在がぼくの励みになっているように、2人のチャイルドにとってもぼくが支えになれれば、と願っています。厳しい環境の中で育っているがゆえに、勉強を続けることが難しい状況に陥ることもあると思います。また時には「勉強は必要なのだろうか?」と疑問を持つときもあるかもしれません。でもぼくは「学ぶことは大切」だと思っています。物は壊れるけど、知識は欠けることなく、財産として残ります。そのことをチャイルドたちにもこれから伝えていきたいと思っています。
郷さんはどのような学生さんでしたか?
幼少の頃は自分が歌を歌うとは思っていませんでした。芸能界に入ってからは思うように学校にもいけず、高校は4年4ヶ月かけて卒業しました。「自分は努力してやっと人並み」と思っていたので、ある時期から、常に努力することを心がけてきました。それしか自分を高める術(すべ)はないのだろうと思っていました。その努力した結果が、そしてそのプロセスが、「現在の自分」だと思っています。
チャイルドたちへのメッセージをお願いします。
この世界に産まれた時はみんな同じで、それぞれが持つ才能をどのように開花させるかは本人次第だと思っています。志があれば環境さえも変えられる、と思っていますが、フィリピンやネパールの子どもたちの中には、支援を受けないと前に進めない子どもたちもいます。チャイルド・ファンド・ジャパンの支援では、「教育」「保健・栄養」「自己啓発」「子どもの保護」「家族の生活改善」「住民主体の組織づくり」の6つの分野で活動に取り組み、子どもたち一人ひとりの必要に応じたプログラムを通して支援していますので、支援を受ける子どもたちは自分たちの力で未来を切り開いていく機会を得ています。ぜひこの機会をチャンスととらえ、壁を乗り越えて新たな世界を見られるようになってほしいと思っています。志を高く持ち、自分を磨き、変化を恐れずにチャレンジし続けた先に、“進化”があることをぜひ知ってほしい、そのためにスポンサーとしてできる限り支えたいと思っています。