第5回:勉強
スポンサーシップ・プログラムでは、毎年秋ごろにチャイルドの「成長記録」というものが届きます。 成績表に近いものがありますが、郷ひろみさんの学生の頃の成績はいかがでしたか?
小学校では国語が好きでした。書くこと、読むことが好きで、今でも毎日本を読んでいます。興味を持つと没頭してしまうところがありますね。18、19歳の頃、タイプライターが好きで、時間があれば英語の文章を作っていました。最初はなかなかスムーズにいかなかったのですが、ただただ好きで打ち続けていました。パソコンが普及した今、この時の経験が役に立っていますよね。パソコンでもタイプは早い方だと思います。現在、雑誌でも連載をしていますが、ぼく自身が文章を考え、パソコンを使って打っています。
アリアナちゃんとサイジルくんの「成長記録」をお渡しいたします。いかがでしょうか?
各科目の成績が記載されているんですね。毎年、支援者さんにこれが届くと思うと、子どもたちも必死ですね(笑)。アリアナちゃんもサイジルくんも写真を見ると細身ですが、栄養状態が標準でよかった。アリアナちゃんはプロフィールにダンスが好きと書いてありましたが、陸上選手としても活躍しているようですね。学級委員にも選ばれているようで充実した学校生活を送っている様子が良くわかります。サイジルくんは普段、物静かだけど、何かアイディアがある時には積極的に発言しているようですね。先生が「周囲から尊敬される性格だ」と認めているなんてすごい! 6年生になると勉強がますます難しくなるでしょうから、二人にエールを送りたいですね。 ぼくは点数だけで評価してはいけないと思っています。子どもたちには点数では表せない能力があると思いますし、その能力は努力によって最大限引き出せると思っています。結果をすぐに求めず、小さな努力を続けるプロセスを大切にするべきだと思っています。
スポンサーシップ・プログラムを通して支援を受ける子どもたちには、地域でおこなう課外活動にも参加します。「子どもの権利」について知るセミナーに参加したり、「防災」について学んだりします。
「知る」というのはとても大切なことだと思います。「知らない」のと「知っている」のでは全然違う。これは何歳になっても、言えることだと思います。厳しい環境の中で育つ子どもたちには限られた情報しか届かないことがあり、それが彼らの将来の選択肢を狭めてしまう原因になることもあると思います。「知る権利」が失われてしまってはいけない。チャイルド・ファンド・ジャパンの支援を通して、たくさんのことを知り、勉強してもらいたいと思います。 また、社会に出るとコミュニケーション能力を求められるので、「自己啓発プログラム」を通して、磨けるといいですよね。
次回の更新は12月、クリスマスです。
フィリピンではクリスチャンの方が多いということもあり、クリスマスが1年の中でも一番大きなイベントだそうですね。アリアナちゃんとサイジルくんも家族でお祝いするのでしょうね。ぜひクリスマスカードを贈りたいと思います。メロディーカードはNGだと聞いているので、それ以外のカードを準備しましょう。喜んでくれるかな?