コロナ禍において、ご自身やご家族、お仕事などで関わっている子どもたちの生活に変化があったこと、または体験したことなどはありましたか?
昨年の春ごろに新型コロナウイルスが流行し始め、そのコロナ禍の状況で、正直集中することは難しかったです。家から出ることもできず、いつこの状況が収束するかもわからないので不安でした。ただ、それでもモチベーションや目標を持つため、日々のプランを立てたり、制限に耐えられるように心配をモチベーションに変える方法を見つけたりして、今できることは何かを考えながら取り組んでいた日々でした。
感染への不安や自粛生活によるストレスを抱える子どもたちも多いと聞きます。これまでアスリートとして、 不安やプレッシャー、ストレスなどをどのように乗り越えてきましたか?
サッカー選手である以上、ピッチの上ではどんな時でもプレッシャーはあります。だからこそ、そのプレッシャーへの向き合い方や毎日の過ごし方、一戦一戦の試合に向けてのプロセスが一番大事になってきます。そして何より自分を信じる、信じ続けることが、僕自身がここまで来れた要因だと思っています。
新型コロナウイルスの影響で厳しい状況に置かれている、世界の子どもたちにメッセージをお願いします。
長く続くコロナ禍での生活で気が緩むこともありますが、我慢を忘れずに行動すればきっと未来が開けてくると思います。世界中のみんなも同じ思いで戦っていると思えば、自分の行動にも責任が持てると思います。
我慢の時期が続きますが、同じ思いで戦っているたくさんの人たちに目を向けることで自分も頑張れると思うので、皆さんもこの状況を一緒に乗り越えていきましょう。
その他、これまで国内や海外の子どもたちとのスポーツの交流でコロナ禍での変化など感じたことなどがありましたらお願いします。
なかなかスタジアムに足を運ぶことが難しい状況だと思います。僕自身ピッチの中から感じるスタンドの子どもたちからの応援はものすごく力になりますが、この状況なのでスタジアムでの応援が難しくなっていることは少し寂しいです。でも、その分テレビやネット等で試合が観られる環境もあるので、そういった形でも僕はピッチの上から子どもたちに少しでも勇気を与えていきたいと思っています。
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感染による命と健康の危機
未知の感染症に対する正しい知識と予防法が⼗分に伝わらず、衛⽣設備も不⼗分な環境にある⼦どもたちは、通常よりも⾼い感染のリスクにさらされています。
医療体制も⼗分とは⾔えず、万⼀感染した場合の重篤化のリスクも⾼い状況にあります。 -
⾷糧難
家族が病気になったり、生計手段が途絶えたりすれば、家庭の収⼊源を失うことにもなります。また、ロックダウン時の外出制限によって、⾷糧を調達することが困難になるケースもあります。
そうなると、⾷糧や⽣活必需品を購⼊できなくなり、⼦どもの健康と成⻑が損なわれてしまいます。 -
虐待・DV、早期結婚
感染拡⼤によりストレスを抱える⼈たちが増えると、虐待とDV のリスクも⾼まり、⼦どもたちの成⻑に深刻な悪影響をもたらすことにもなります。
さらに、休校によって学習機会を⼀度奪われた⼦どもたちは、学校に戻りにくくなり、児童労働や早期(児童)結婚をさせられることにもなります。 -
教育機会の損失
ロックダウンにともなう休校により、⼦どもたちは学校での対⾯授業を受ける機会を失ってしまいます。⽀援地域においては、インターネット環境などは不⼗分であり、オンラインでの授業を受けられるのはごく⼀部です。
また、家庭学習をするための机がなかったり、親が⼦どもの学習を⾒られるだけの知識をもっていなかったりする場合もあります。
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感染症対策
- 症状や衛生習慣、検査・診療場所についての啓発活動
- マスク、消毒剤、⾮接触型体温計などの衛⽣キット配布ほか
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食糧支援
- 食糧・生活必需品の配布
- 購入のための現金支給など
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子どもの保護
- ⼦どもの保護のための連絡ネットワークづくり
- オンラインカウンセリングの実施、ストレスに対処する⽅法を学ぶワークショップの開催など
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教育支援
- ⾃宅学習キットの配布
- 家庭学習⽤の机、いすの配布
- ⼦どもの家庭学習を⾒る親に対するサポートほか
皆さまからのご協力を、
心よりお願い申しあげます。
*「新型コロナウイルス緊急支援」の欄に
金額をご入力ください。
⽀援してくださった⽅の声
このパンデミックが一日でも早く収まり、アジアの子どもたちに健やかな未来が来るよう、役立てて頂きたいと思います。
(長谷川啓子さま)