活動内容・国

フィリピン/支援地域紹介

Philippines

44セント・フランシス・センター・インテグレイテッド・エリア・デベロップメント・フォーオーロラ

支援開始年 2001年
協力パートナー オーロラ州総合地域開発協会

支援地域の状況

オーロラ州は、マニラの東北およそ140kmのルソン島東海岸に位置し、米、ココナツ、果物などが栽培される平野部と、これを取り巻くシエラマドレ山脈の山間部からなります。人口約2万人、18の村からなる農村部です。平野部には小作農民や農業の契約労働者が多く、平均月収も1,000~3,000ペソ(約2,000~6,000円、2011年6月現在))で、最低生活費(6人家族が1ヶ月暮らすのに必要な最低限の費用)を下回っています。
山間部には少数民族も住んでいて、町全体の識字率も86%(フィリピン全国平均94%)でフィリピンの中では低い地域です。ここでは小学校へ通えない子どものいる家庭があり、また通い始めても途中で止めてしまう子どももいます。
ハイスクールまで進学できた子どもも、経済的理由から卒業できるのは半数に過ぎません。町が1990年に行った調査では80%の子ども(6歳未満)が栄養不良です。

子どもの教育状況

フィリピンの教育制度は幼稚園(1年間)、小学校(6年間)とジュニアハイスクール(4年間)、シニアハイスクール(2年間)からなります。(K to 12と呼ばれる新しい教育制度の導入により、基礎教育期間が10年から12年に延長されました。)
学費は無償ですが、文房具や制服、交通費やお昼ご飯は自己負担で、これらが準備できなくなるため学校に通えなくなる子どもたちがいます。

センターの取り組み

現地では、5つの村で未就学児童をはじめとする地域の子どもたちに教育の機会を保証するための支援を展開しています。
また、親や地域の人々が協力して子どもたちの健康増進、貧困家庭の所得向上のため活動できるよう、保健ワーカーと町の保健所との協力を進めたり、地域での協同組合作りを目指して活動しています。