「パス・イット・バック」の競技大会が開催されました!
8月5日(土)、フィリピンの西ネグロス州にて、「パス・イット・バック~タグラグビーで子どもの成長を支えるプロジェクト~」の一環として、タグラグビーの競技大会が開催されました。25チーム、260人の子どもたちが参加し、男女別、年齢別にトーナメント形式で試合を行いました。
白熱した試合
この大会は、コーチとしてプロジェクトに参加する18歳~25歳の若者たちが企画・運営したものです。コーチたちは、タイムキーパー、得点記録係、応急手当チームの監督など、様々な役割を担当しました。各試合のレフリーもコーチたちが担い、彼らにとっては、本格的な試合でレフリーを務める、初めての経験となりました。
今回の競技大会には、「パス・イット・バック」を「ラグビーワールドカップ2019」に関わる連携事業として支えてくださっている(公財)日本ラグビーフットボール協会から、子どもたちへの技術指導、日比交流を目的として、4人のチームが派遣されました。元日本代表選手の向山昌利さんと守屋篤さん、リオ五輪女子7人制日本代表選手の小出深冬さん、 そして現役女子選手の田中夏葵さんです。
大会前日には、子どもたちへの指導の経験が豊富な小出選手を中心に、あっという間にタグラクビーの練習メニューが組み立てられました。会場近くから集まった子どもの選手やコーチの若者たちは、派遣チーム4人の指導を受けながら、約2時間にわたり練習を行いました。子どもたちは「日本の選手は上手だし、とてもやさしい!」と言いながら、手つなぎ鬼、パスリレーなどの練習メニューに、とても楽しみながら取り組んでいました。
大会当日も、試合の合間に子どもたちと交流したり、ウォーミングアップを一緒におこなったりしてくれる日本人選手の皆さんに励まされ、子どもたちは元気いっぱいのプレーをみせました。その様子を見ながら、日本人選手の皆さんの顔にも笑顔が溢れていました。
(左から)守屋さん、田中さん、小出さん、向山さん
大会運営は、コーチたちが責任を持ってそれぞれの役割を果たし、大きなトラブルもなく、すべての試合を無事に終了することができました。最後の表彰式では、各グループの1位から3位に入賞したチームに、メダルとトロフィーが授与されました。
今回、元日本代表や現役の女子選手たちが直接、ラグビーの技術指導をしてくれたのは、子どもたちにとってとても誇らしい経験でした。また、フィリピンでの小さな競技大会の開催に、日本の選手たちがやってきて大会を盛り上げてくれたことは、大会運営を担ったコーチたちにも大きな励ましとなりました。
男子14歳~16歳の部で優勝したチーム「レオラ・シャークス」
日本で開催される「ラグビーワールドカップ2019」のレガシープログラムとして認定されている「パス・イット・バック~タグラグビーで子どもの成長を支えるプロジェクト~」を通し、チャイルド・ファンド・ジャパンと日本ラグビーフットボール協会は、2019年のワールドカップに向けた機運を、フィリピンからも一緒に盛り上げていきたいと思います!
「パス・イット・バック~タグラグビーで子どもの成長を支えるプロジェクト~」について、詳しくはこちらをご覧ください!