チャイルド・ファンド・ジャパン

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チャイルドたちから得た気付きと学び


フィリピンの支援地域を訪問して気が付いたことを研究課題として発表した中島さん

12月15日(土)、「スーパーグローバルハイスクール(SGH)全国高校生フォーラム」が東京国際フォーラムにおいて開催されました。SGHとは文部科学省が実施する事業で、高校などにおいて、社会課題に対する関心、コミュニケーション能力、他者と協働できる力、問題解決能力などを身につける教育を通して、将来国際的に活躍できる人材を育成することを目指しています。このフォーラムでは、全国のSGH指定校を含む178校から代表生徒が一堂に会し、各校で学習に取り組んでいるグローバルな社会課題やビジネス課題と、それに対する解決策や提案を英語で発表し、高校生同士で意見交換や議論を行いました。


全国から多くの高校生が集まりました

フォーラムでは、チャイルド・ファンド・ジャパンをご支援くださっている学校による発表もありました。その一つが、岡山県にあるノートルダム清心学園清心女子高校です。2年生の中島さんは、貧困と歯の健康の関わりについて発表しました。中島さんは、夏休みに学校の研修でフィリピンを訪れ、チャイルド・ファンド・ジャパンの支援地域を訪問しました。その際、歯が少なかったり虫歯があったりする人々が多いことに気付き、研究課題として取りあげました。

自ら支援地域で撮影した写真や、貧困家庭の収入、歯科検診や治療の受診状況など、現地での取材や、チャイルドと家族へのアンケートから得た情報をもとに、チャイルドたちの歯の健康の現状や虫歯の多い理由、また、解決に向けて高校生としてできることなどを立派な英語で説明しました。現地で集めた情報を多く盛り込んだ中島さんの発表は、とても説得力があり、他校の生徒からも多く質問を集めていました。


中島さんの研究は、写真やグラフが入りわかりやすくまとめられていました

ノートルダム清心学園清心女子高校の皆さんがご支援くださっているスポンサーシップ・プログラムは、厳しい環境に暮らすチャイルドを支援するだけではなく、支援者とチャイルドがお互いに「生かし生かされる」支援です。中島さんも、支援しているチャイルドたちがおかれた状況を目の当たりにして、様々な気付きと学びを得ることができたようでした。

こちらのページで、「学校として支援する方法」をご紹介しています。